電気代は一人暮らしでも毎月かかる生活費のひとつ。特に冷房や暖房を毎日のように使用する夏と冬は、1ヵ月間でどれくらいの電気代がかかるのか気になる人も多いだろう。
そこで今回は、一人暮らしでかかるエアコンの電気代について、夏と冬に分けて解説する。併せて、電気代を節約しながら冷房や暖房を快適に使う方法も見ていこう。
一人暮らしでかかるエアコンの電気代について、まずは時季別に電気代の平均額を見てみよう。総務省統計局の「家計調査」によると、単身世帯の電気代の平均は、冬の時季にあたる2023年1~3月期は9,340円、夏の時季にあたる2023年7~9月期は5,842円となる。
さらに、経済産業省 資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」の「省エネルギー政策について」によると、家庭における家電製品の1日の消費電力のうち、エアコンが占めるのは冬季で32.7%、夏季で34.2%となる。
この割合を使うと、冬季と夏季それぞれの一人暮らしの1ヵ月あたりのエアコン代は次のように算出できる。
<一人暮らしの1ヵ月あたりのエアコン代>
・冬季:9,340円×32.7%=3,054.18円
・夏季:5,842円×34.2%=1,997.964円
上記の計算から、一人暮らし世帯では冬季は約3,000円、夏季は約2,000円のエアコン代が毎月かかっていると想定できる。
なお、実際の電気代はエアコンの消費電力や稼働時間などによっても変動するため、この金額はあくまで目安であることは留意しておこう。
一人暮らしで電気代を節約するには?すぐできる効果的な節電対策
一人暮らしのエアコン代の1ヵ月あたりの平均を知り、自分の電気代が高いと感じる人もいるかもしれない。ここからは、エアコン代を節約するためのポイントを紹介する。
エアコンは立ち上がり時に最も電力を消費するため、こまめに消したりつけたりするとその分消費電力が大きくなり、電気代も高くなる。一度つけたらしばらくつけたままで稼働させたほうが、節約になると覚えておこう。
エアコンの設定温度をこまめに変えることは、エアコンをつけたり消したりを繰り返すのと同様に、消費電力がかさむ原因となる。設定温度はなるべく変えずに稼働させよう。
無駄な消費電力を省くには、エアコンを自動運転に設定するのがおすすめだ。
最初から弱運転で稼働させるよりも、自動運転で立ち上がり時に一気に室温を設定温度に近づけたほうが消費電力も抑えられ、電気代も節約できる。
サーキュレーターで室内の空気が回るようにすると、効率良く冷気や暖気が行き渡り、エアコンの設定温度を必要以上に上げ下げせずに済む。サーキュレーターがなければ、扇風機や空気清浄機でも代用できる。
フィルターにほこりが溜まると冷暖房効率が下がってしまうため、定期的に手入れしよう。2週間に1度程度の掃除が理想だ。
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室外機の周りの風通しが悪いと、やはりエアコンの冷暖房効率が下がってしまう。そのため、室外機の周辺には物を置かないようにしよう。
冬場は、暖めた室内の空気を外へ逃がさないための工夫をしよう。一人暮らしなら、手軽に設置できる断熱カーテンがおすすめだ。
部屋と廊下を遮る扉がない場合、冬場は暖気が廊下へ逃げて行きがちだ。突っ張り棒でカーテンやロールスクリーンをつけるなどして、暖気が廊下へ逃げるのを防ごう。
また、浴室やキッチンの換気扇を長時間つけたままだと、冷たい空気が部屋に侵入しやすくなるため換気扇の使い方にも注意したい。
冬場は暖房によって室内の空気が乾燥しすぎると、室温が高くても肌寒く感じやすくなる。
加湿器などで乾燥対策をして、居室の湿度は40~60%を保つようにしよう。
既出の計算によると、一人暮らし世帯では冬は約3,000円、夏は約2,000円のエアコン代が毎月かかると考えられる。使用するエアコンのモデルや使用頻度によっても電気代は変動するが、使い方を工夫すれば無駄な消費電力を抑え、快適な室温を保ったまま節約することもできるだろう。
本記事で紹介した内容も参考に、冷房や暖房の使い方や冷気や暖気を逃さないための対策も見直して、無理なく節約していこう。
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