ブリックタイルとプロジェクターが彩る白壁のアジト。映画にどっぷり浸る暮らし

ひとり暮らしのいいところは、何事においても自由なこと。
好きな部屋を選び、好きな家具を置く。
どこで寝てもいいし、どこで仕事をしてもいい。
ブリックタイルがさまざまな表情を見せてくれる部屋に、大好きな映画をテーマにインテリアを造り上げる。
自分1人だからこそ叶えられる、映画にどっぷり浸る暮らし。

表情豊かなブリックタイルと躯体を感じる大人の空間

壁一面に貼られたレンガが、海外のスタジオを思わせるようなBrickシリーズの部屋。
部屋によって使われているレンガの色が違うから、一人一人のライフスタイルに映える空間を選んでほしい。
床材はオークなど木目がシンプルな無垢材を選び、壁のブリックタイルの表情が引き立つように全体がまとめられている。
壁や天井はコンクリートの躯体をあえて残し、リノベーションならではの個性的な質感を味わえる。
この部屋の特徴は、部屋の一番奥にある窓側から見て右一面がブリックタイル、左一面が白く塗られたワイルドな壁で仕上がっているところ。

映画を観るだけじゃなく映画の世界観を造る

映画が好きという人は多いだろう。
せっかくのひとり暮らしなのだから、1日のいつでも好きな時に好きな映画を見られる空間にしたいと思うのは当然のこと。
ただ、この部屋は決して映画館にしたいわけはない。
大好きな映画のワンシーン出てくるような、自分だけのアジトや秘密基地に仕上げたいのだ。
まずマストなのは、プロジェクターとどっかり座れるソファー。これがこの部屋の主役になる。
ヴィンテージ感たっぷりの折りたたみラダーの上に、プロジェクターをのせてベストボジションに置く。その横に革張りの贅沢なソファーを配置すれば、映画を観るための家具は揃った。
革張りのソファーは正直、ちょっと値が張るアイテムだ。
しかしその分長く使うことができて、使い込んでいくほどに味と愛着が確実に湧いてくる。
オイルやクリームで手入れをしていけば、手触りも柔らかくなっていき、映画をみながらまどろんでいく体を優しく包み込んでくれるようになる。
ひとり暮らしの間に何度引っ越しても、ずっと連れて行きたい家具の一つになること間違いない。

ベッドとオープンクローゼットで空間を賢く使う

ひとり暮らしのワンルーム空間は、スペースを賢く使う必要がある。
床面積はもちろんのこと、高さも活かして寝る・食べる・くつろぐ・収めるなど、さまざまな機能を持たせたい。
そのためにわかりやすいのは、ベッドを置いてしまうこと。
場所をとってしまうデメリットはあるものの、ひとり暮らしのライフスタイルで重要な『帰ってきて寝る場所』が、安定的に確保できている状態はメリットの方が大きい。
木製のフレームに質感のあるスローケットを合わせて、インテリアに馴染むスタイリングに。
部屋の内側に柱がある間取りなのを逆手に取り、窓と近接しない位置にベッドを置け、日の当たる窓辺に観葉植物も置けた。
窓辺にグリーンがあるだけで、部屋がパッと華やぐ感じがするのはどんな部屋でも同じだ。
ベッドの上部にはハンガーバーが取り付けてあり、オープンクローゼットとして使える。
使うハンガーを木製にすれば、ただ無造作に掛けておくだけでなんとなく様になってしまうのが、リノベーション物件の不思議なところ。
帰ってきてサッと上着を掛けて、そのままベッドに飛び込めてしまう、最高の動線が出来あがった。

映画を観ながらキッチンに立つことも

映画好きの友人や恋人を呼んで、食事をしたりお酒を飲むのもひとり暮らしにおいて楽しい時間になる。
部屋が見渡せるカウンターキッチンだから、映画を一緒に観ながらキッチンに立ち、もてなすための料理や飲み物を作ることだって可能。
観ているだけでお腹が減ってくる、映画に出てくるあの料理この料理を再現して作ってみるのも面白い。
食器やカップにこだわって、テーブルの上を盛り上げるのもおすすめだ。
キッチンからそのままテーブルへ持って行ける鉄フライパンや、何をのせても可愛く見せてくれるガラスウェアは重宝する。
映画といえばポップコーンも忘れずに。

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ヴィンテージな木肌とブラックカラーの組み合わせ

映画を観るときのちょっと暗い部屋でも、窓から日差しが差し込む眩しい部屋でも、どちらの表情にもすっと馴染むのが、使い込まれた木製の家具だ。
その木肌の色を引き締めてスタイリッシュにみせてくれているのが、アクセントカラーの「黒」。
ローテーブルの脚は無骨な太めの木材が、ブラックカラーで仕上げられている。
収納ラックは黒塗りの木材が、筋交のように斜めに使われていて印象的だ。
他にもポスターフレーム、スツールの一部・スタンドライトの傘など、部屋のところどころに黒が入ることでぐっと大人っぽいアメリカン・ヴィンテージな部屋が完成した。

『ブリックタイル・革張りソファー・床の無垢材の茶色』
 ×
『テーブル脚・ラックの筋交・ポスターフレームの黒』
 ×
『塗り壁の白』
部屋の中のメインカラーを3色以内に抑えることで、まとまりのあるインテリアスタイリングを叶えることができる。

時間の使い方も、場所の使い方も自由なのがひとり暮らしの醍醐味。
大好きなモノやコトにどっぷり浸れる理想の暮らしは、あれこれ浮気せず「ひとつの好き」に集中すること。
自分を主役に、暮らしという長く続く物語を演出してみよう。