リズム株式会社リノベーション事業部主任・田原未弥子が、リズムの物件の入居者たちによるハイセンスなインテリアアレンジ実例を紹介する連載。第3回のテーマは「香り」です。
「香りがインテリア?」と思う方もいるかもしれませんが、意外にも、香りは部屋の印象を大きく左右する一要素です。人と会ったときに、においがその人を印象付けるのと同じかもしれません。
裏を返せば、大掛かりな模様替えなどをしなくても、香りをアレンジすることで部屋の雰囲気をガラッと変えられるということ。もちろん、香り系グッズのデザインも重要になってきます。そんな香りのアレンジ術の実例を見ていきましょう。
▶お部屋が映える!インテリアアレンジ術 vol.1 壁面装飾
▶お部屋が映える!インテリアアレンジ術 vol.2 棚上ディスプレイ
部屋の一角に、非日常的ですごくムードのあるお香スペースを設けている方です。限られた時間だけ香りを出すお香というアイテムは、つかの間だけ日常から離れて気分をリフレッシュするという使い方にうってつけ。
キャンドルの炎や、可憐に咲く花も、そうした「特別な時間」を演出しています。また、煙や炎の不規則な動きは独特の没入感を誘い、気持ちを落ち着かせてくれます。
きっと、キャンドルやお香に火を灯す所作も含めて、非日常的なひと時を味わっているのでしょうね。家にこんなコーナーがあったら、気持ちをうまくリセットできそうです。
こちらは10分だけ香るお香。マッチ状になっていて、こすると香りを出します。お香は、一回焚くと終わるまでけっこう時間がかかるものですが、これなら寝る前やちょっと気分を変えたいときに、サッと短時間でリフレッシュできます。
特に、忙しくて家でゆったりする時間があまりない方におすすめ。アロマスプレーの感覚に近いかもしれません。
近年人気なのが、アロマオイルの入った瓶に差したスティックがオイルを吸い上げ、香りを拡散させるタイプのディフューザー。これを「リードディフューザー」と呼び、電源や火が必要ないのが便利。
この方は、香りにとてもこだわっていて、ディフューザーとともに衣類用のデオドラントやルームスプレー、香水、アルメニアペーパー(香りを染み込ませた紙)などを1ヵ所に集めた「香りコーナー」を設けていました。シンプルなデザインのラベルに統一しているところもいい感じです。
リードディフューザーは、お香のように瞬間的に強く香りませんが、やわらかな香りを部屋全体に、長く香らせられるのが特徴です。シックなデザインの物が多く、置くだけでおしゃれ感が出せるのも魅力。
下の写真のように、麻袋や植物、ウッディーなアイテムなど、ナチュラルな物との相性もばっちりです。
ディフューザー自体をあまり目立たせず、ほのかに香らせたい人には、こんな黒いタイプも。
こちらは、キッチンにスパイスなどと同じ感覚で置いているのがユニークです。あまり料理をしない方であれば、これもアリですね。
同じディフューザーでも、こちらは容器の中に入れた水とアロマオイルが、ミスト状に噴射するタイプです。電源が必要になりますが、アロマオイルの種類をいくつかそろえておけば、気分によって香りを使い分けられます。
また、ディフューザー自体が優しいオレンジ色のLEDライトを灯すことができるので、部屋を暗くして間接照明としても使用可能。香りだけでなく、蒸気の動きとムーディーな灯りで、視覚からも心が癒やされる感じがします。
香りを部屋のインテリアとして導入する際は、「どんな香りか」も重要になってきます。特に、香りの好みは人によって大きく変わるので、甘い系か、爽やか系か、あるいはスパイシー系かなど、自分がどんな系統の香りがタイプなのかをつかんでおくと、簡単に自分に合った物を見つけられるでしょう。
また、香り別に「リラックス」「リフレッシュ」「風邪予防」といった効果が期待できたりする物があって、私はよくお店のポップなどにある説明を読んでしまいます。それが楽しくて、つい香りを部屋に入れたくなるんですよ。
部屋の雰囲気をガラッと変える香りのアレンジ術に、ぜひチャレンジしてみてください!
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