防災備蓄品とは?
そろえておきたいものリストと備蓄のコツを紹介

防災備蓄品とは、普段から地震や台風、大雨などの災害時に備えて準備しておく水や食料、生活用品や衛生用品のこと。いざ備蓄をしようと思っても、どのようなものをどれだけ準備すればいいのか迷ってしまう人もいるだろう。
そこで今回は、一人暮らし向けの防災備蓄品をリストで紹介する。併せて、上手に備蓄品を管理する方法についても見ていこう。

備えがとにかく大切。押さえておきたい一人暮らしの防災対策

マンション住まいの防災対策―最低限の備え、押さえておくべき知識

一人暮らし向け・防災備蓄品リスト

防災備蓄品にはさまざまなものがあるが、大きく「食品類」「衛生用品」「生活用品」の3つのカテゴリに分けられる。東京都総務局総合防災部防災管理課が運営する「東京都備蓄ナビ」では、家族構成や年齢と性別、住いの種類、ペットの有無を選択するだけで、1週間に必要な備蓄品の目安がわかる。
ここでは例として、一人暮らし・成人女性・賃貸・ペットなしで検索した防災備蓄品の、1週間分の数量・分量を見ていこう。

■一人暮らし向けの防災備蓄品リスト(1週間分)

カテゴリ 備蓄品 数量・分量
食品類 21L
レトルトご飯 21食
レトルト食品 7個
缶詰(魚類や野菜) 7缶
栄養補助食品 7箱
野菜ジュース 7本
チーズやプロテインバーなど 2パック
健康飲料(粉末タイプ) 7袋
調味料セット 適量
乾麺・即席麺 7パック
無洗米 3kg程度
飲み物 7本
お菓子類 7パック
果物の缶詰 7缶
フリーズドライ食品 適量
乾物 適量
衛生用品 除菌ウェットティッシュ 70枚
アルコールスプレー 1本
マスク 7枚
口内洗浄液 630ml
救急箱 1箱
常備薬 1箱
ウェットボディタオル 7枚
簡易トイレ 35回分
歯みがき用ウェットティッシュ 70枚程度
使い捨てコンタクトレンズ 1人1ヵ月分
生活用品 カセットコンロ 1台
カセットボンベ ガスコンロ1台につき1日4分の3本
ラップ 1本
ポリ袋 1箱
ビニール手袋 1箱
アルミホイル 1本
トイレットペーパー 3ロール
ティッシュペーパー 3箱
懐中電灯 1灯
乾電池 単1~単4のセット
点火棒 1本
使い捨てカイロ 14個
スマートフォン用充電器 台数に合わせて用意
布製ガムテープ 2巻
軍手 7組
新聞紙 適量
手回し充電式ラジオ 1台
マルチツール 1個
給水袋 1袋
ポータブルストーブ 1台
LEDランタン 最低3台
ヘッドライト 1個
クーラーボックス 1個
リュックサック 1個
その他(生理用品や基礎化粧品) 1週間分(予備として10日分あると安心)

食料品や水の備蓄はローリングストック法がおすすめ

防災備蓄品は単に置いておけば良いものではなく、災害時に安全に使用するためにも適切に管理する必要がある。特に、食料品や水は賞味期限があり、備蓄用のものでも多くが3~10年程で期限を迎えるため、定期的な管理が欠かせない。

食料品や水の備蓄の管理方法として推奨されているのが、「ローリングストック法」だ。ここでは、ローリングストック法を実践するメリットと、その方法を紹介しよう。

備蓄品を日常生活で消費・補充していく

ローリングストック法とは、非常食や水などの備蓄品を期限切れの前に日常生活で都度消費し、消費した分をまた補充していくという管理方法だ。
ローリングストック法では、半年から1年に1回の頻度で、備蓄している食料品や水の消費と補充を行う。在庫状況と賞味期限または使用期限をリストアップして、必要に応じて日常生活で消費したり、買い足して補充したりしよう。

ローリングストック法のメリット

ローリングストック法なら食料品や水を安全な状態で保てる上、いつも一定量の備蓄品を確保できる。定期的な備蓄品のチェックと更新を習慣化すれば、数年に一度、備蓄品を入れ替える負担がなくなる点もメリットといえるだろう。

防災に向けた備蓄のポイント

防災備蓄品は、ただ備えておけばいいだけではなく、管理方法や備蓄するスペースも考慮する必要がある。また、居住する地域によっては備蓄品の内容が変わってくることもあるだろう。
ここでは、一人暮らしの人が防災備蓄品を効率良く準備・管理して、災害時の不安を減らすためのポイントを見ていこう。

水や食料品は最低3日分を備蓄する

先述の防災備蓄品リストでは1週間分を目安に紹介したが、1人暮らしの部屋では備蓄品を保管しておくスペースに余裕がないため、必要最低限に抑えたいという人もいるだろう。
しかし、飲食物は特に一切備蓄しないことは避けたい。水や食料品は最低3日分を目安に、常に一定量を備蓄しておこう。

居住地域も考慮して備蓄品を準備する

居住地域を踏まえて備蓄品を用意することも、被災した際の大きな備えとなる。
例えば、寒冷地の場合、カセットボンベや使い捨てカイロ、ポータブルストーブといった体を温めるために必要なアイテムは、通常よりも多めに備蓄しておくと安心だ。
避難所での生活もイメージしながら、地域性に合わせて備蓄品を準備しよう。

防災の日などに備蓄品をチェックする

備蓄品は意識して定期的にチェックしなければ、準備したきり放置してしまうケースも少なくない。
そこで実践したいのが、毎年「防災の日」など、決まった日に備蓄品の消費期限や使用期限、問題なく作動するかなどを確認し、必要に応じて入れ替える方法だ。

防災の日は毎年9月1日で、8月30日から9月5日は防災週間となっている。8月末から9月の頭を目処に、毎年備蓄品をチェックするよう心掛けるといいだろう。

持ち出し用の備蓄品は玄関や寝室に置く

持ち出し用の備蓄品をクローゼットの中などに収納しておくと、地震発生時に家具やガラスで足場がふさがれた場合に取り出せなくなってしまう。すぐに背負えるリュックサックに入れて、玄関や寝室などの手に取りやすい場所に置いておこう。

災害時の状況を想定しながら防災備蓄品を準備しよう

今回紹介したのは、老若男女問わず準備しておきたい防災備蓄品リストだが、いざ被災した際に避難所生活を送るとなると、個人的に用意したいアイテムがある人もいるだろう。災害時でもできる限り不便を減らして生活できるよう、どのようなアイテムがあると重宝するのかを考えて備蓄品を準備しよう。

一人暮らしをする女性であれば、先述の備蓄品リストを参考にしてもらいたい。なお、都内で一人暮らし用の賃貸物件を探しているなら、中古物件をフルリノベーションした物件を数多く取り揃えているREISMがおすすめだ。
あえて扉をつけないオープンスタイルの収納で、自分の好きなようにアレンジしやすい間取りとなっている。アイディア次第で防災備蓄品もおしゃれに収納できるだろう。配管設備からフローリング、塗装までこだわりのリノベーション物件を多数そろえているので、ぜひチェックしていただきたい。