引越し後の荷ほどきがとても面倒なのは事実。しかし、段ボールだらけの部屋で生活することを避けるためにも、できるだけ早めに済ませてしまいたいものだ。荷造りと同様に、荷ほどきにも効率的に進めるための手順がある。
ここでは、知っておきたい荷ほどきで起こりがちな失敗例や、スムーズに荷ほどきを終わらせるためのコツを見ていこう。
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▶一人暮らしの引越し、荷造りはいつから?効率的に行うコツ
荷造りの仕方や荷ほどきの進め方によっては、必要な物が見つからなかったり、荷ほどきに時間がかかってしまったりする。まずは、荷ほどきで起こりがちな失敗例を見ていこう。
「どの段ボールに、何を詰めたのかわからなくなってしまった」というのは、荷ほどきではありがちな失敗談だ。この失敗は、荷造りの段階での次のような原因が考えられる。
・段ボールに内容物を細かく記入していなかった
・時間がなくて急いで詰め込んだ
・頻繁に使う物を、それ以外の物といっしょに詰めてしまった
このようなことを防ぐためにも、荷造りの段階から、何がどの箱に入っているのかわかるように詰めていくことが重要だ。
これは、段ボールの数を極力少なくしようとすると起こりやすい失敗だ。大きい段ボールに荷物を詰め込みすぎると、持ち上げられなくなったり、底が抜けたりしてしまう。
特に、書籍類や食器などの重い物を大きい箱いっぱいに詰めてしまうと、一人では運べなくなってしまうこともあるため、重い物は小さめの段ボールにまとめておきたい。
荷ほどきを始めるにあたって、段ボールを手当たり次第に開けて物を取り出す方法は効率が悪く、分類もしにくくなってしまう。また、同じ部屋で複数の段ボールから荷物を出して広げると、それらを別の部屋へ運ぶ手間も増え、何度も部屋の中を移動しなくてはならない。
まずは、中身を置く部屋に、それぞれの段ボールを運んだほうがいいだろう。それを効率的に行うためには、荷造りの際、収納する部屋・場所ごとに物を分けて梱包することが必要だ。
ここからは、荷ほどきをスムーズに進めるための手順を見ていこう。効率的に荷ほどきを進めるためには、次の3つのステップに沿って作業してみてほしい。
まずは、家具や家電といった大きな物から設置していこう。引越し業者に運んでもらう場合は、冷蔵庫や洗濯機などは指定の位置に置いてもらうことですぐに使うことができる。
一方で、大型の家具はあらかじめ位置を指定しておかなければ、自分で移動させなくてはならない。そのため、事前に新居の見取り図などを使って、設置する場所を決めておくといいだろう。
荷造りの段階で、段ボールにそれを置いてほしい部屋を記入しておくことで、引越し業者に部屋まで運んでもらうことができる。新居の1ヵ所に段ボールが集まるのではなく、箱の中身に応じた場所に運んでもらえるようにしておこう。
そうすることで、段ボールを抱えて家の中を移動する手間を省くことができるはずだ。
荷ほどきを始めたら、すぐに使う物から取り出そう。引越し当日から必要となるのは、次のような物が挙げられる。
・布団類
・タオル類
・洗面用具
・入浴アイテム
・最低限の調理器具や食器
・衣類
まずは優先度の高い物から取り出して、不自由なく生活を送れるようにしたい。
すべての荷ほどきを済ませることが面倒で、必要な物だけを取り出し、残りの物はつい後回しにしてしまう人もいるだろう。しかし、後回しにすることで、思わぬトラブルに見舞われることも…。
荷ほどきをせずにいると、運送の際に荷物の破損や紛失があっても気付くことができない。引越し業者の過失であれば破損や紛失は補償されるが、補償期間は1~3ヵ月程度としている業者が多く、そのあいだに紛失や破損に気付くことができなければ、補償も受けられなくなってしまう。
引越しから荷ほどきまでの時間が空くと、段ボールに入れたはずの物がどこにあるのかわからなくなり、紛失したと思い込んでしまうことも。その結果、本当は探せば見つかる物まで新しく購入し、余計な出費につながってしまう。
こういった荷物の損害や勘違いをなくすためにも、引越し後、日の浅いうちにすべての荷物を整理しよう。
引越し後の荷ほどきは、労力的にも時間的にも負担が大きく、つい後回しにしてしまいやすい。しかし、早めに荷ほどきを済ませることで、物を探す時間も手間も省けるはずだ。
ここで紹介した効率的な荷ほどきの手順やコツを実践して、新生活を快適にスタートさせよう。
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