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「アイデアをカタチにするのが好きなんです」
Wasabiに住むIさんは、この部屋に越してきて幾度となく模様替えをしたという。気分によって、新しい家具を購入したから……理由は時々で変わるけれど、一貫しているのがアイデアが湧いてきたから。
「ずっとウェイティングしていた部屋で、申込みをして1年後に連絡をもらったんです。ずっといいなと思っていたので、やりたいことがたくさんあって。この部屋は季節によって陽の入り方が違うので、陽の光に合うように模様変えしたこともあります」
静けさの中に美しさを見出す日本の精神性『侘び寂び』を表すリノベーションシリーズ「Wasabi」。やさしい足触りと温かみのある質感の杉材フローリングに造作のガラス引き戸を備え、木目が映える白塗装の壁を基調とした和モダン空間。この部屋は、元々1DKを1Rにリノベーションした広々とした間取りで、リビングダイニングと寝室がガラス建具でゾーニングできる仕様。そこも魅力を感じたひとつだという。
「もともと住んでいた部屋よりも広くて、デザイン性のある作りに惹かれました。陽当りも良いし、明るい色味の木材を多く使用していて部屋自体が気持ち良いんですよね。引き戸の上部だけガラスになっているので、閉めても圧迫感がないのも気に入っています」

ガラス戸には自身がデザインしたアイテムをさりげなく飾り、閉めた先の白壁と一体となってアートの一部となっている。
「フリーでデザイナーをしていて基本、家で仕事をするので、会議で顔出しをする際にはガラス戸は閉めて壁だけ映るようにしています。隣の部屋は寝室として使っているんですけど、ちょうどベッドが隠れる高さになっているんですよ。開けてみますか?」
そういうと、引き戸を開けはじめたIさん。そこには、想像もしていなかった寝室の姿が……。

「ベッドを部屋の真ん中に置いているんです。びっくりしますよね(笑)。壁際に置いたり、窓の横に置いてみたりと色々やってみたんですけど、今はこれが一番しっくりきて。驚かれるんですけど、意外と使い勝手がいいんです」
4.8畳の寝室の真ん中に鎮座するベッド。その横には、備え付けかと思うほどにピタリと収まったシェルフが並んでいる。色味を揃えた家具にセンスの良いインテリア、ポイントとして置かれた赤いサイドテーブル。トータルで部屋を見たとき、ベッドが部屋の真ん中にあってこそバランスが保たれているのがわかる。
「ベッドとしてはもちろん、ソファとして使って映画を観たりしているので、この位置に置くのがちょうど良いんです」
クローゼット横に突っ張り棒を立て、そこにプロジェクターを設置。窓にはロールスクリーンを吊るし、ベッド兼ソファで映画を観るのが日課になっているという。


「窓に設置したロールスクリーンは、裏面を使っているんです。表面よりも裏面の方が映りが良いんですよ。片方の窓だけ吊るすのもバランスが悪いので、リビングにも同じスクリーンを同じように設置しています」
幾度とない模様替えを経て、自分にとっての心地の良い正解を導く。続々と湧いてくる発想をいかんなく発揮できるこの部屋は、まさにIさんにとってのアイデアの宝庫。Wasabiの新たな一面とともに、可能性を引き出した。



(左)「この部屋はPコン穴があるので、ボルトを挿入して色々活用できるのも良いんですよね」設置したボルトに何気なく引っかけたS字フックが、ちょっとしたインテリアに。(右上)杉板には、物を挟んで固定する際に使用するクランプが。「壁に穴を開けられないので、クランプを使って物を引っかけたりしています。このクランプが良い仕事をするんですよ(笑)」(右下)杉板の上にちょこんと置かれたソフトトイ。部屋の上部にもIさんのアイデアが満載。
和モダンなWasabiを、自分テイストに染め上げたIさん。ウェイティングを経て引っ越してきたほどこの部屋に惹かれたのだが、引っ越してくる前は不安もあったそう。
「今まで、青山、代々木と都心部に長いこと住んでいたこともあって、住んだことのないエリアでやっていけるかなって。仕事へのモチベーションが下がってしまうんじゃないか……、のんびりしちゃうんじゃないかっていう不安はありました」
Iさんが越してきたのは、都心部へのアクセスが良好でありながら落ち着いた住宅エリア。スーパーや飲食店・ドラッグストアといった生活に必要な施設が一通り揃い、騒がしすぎない街並みが魅力。
「移動距離が増えたこともあって、都心部に出るのにアクセスが1つ増えますが、それ以外では特に不便さを感じなかったです。仕事柄、部屋にいる時間が長いので、居心地の良い部屋にできたことが何よりも良かったですね」

部屋を見回すと、この部屋に合わせて調達したというダイニングテーブルに、白壁に似合う緑が添えられている。すっきりとまとめられた、何とも気持ちの良い空間。
「前に住んでいた部屋ではウォルナット系の家具で揃えていたんですが、明るい床の色に合わせてナチュラル系の家具に変えました。テーブルはArtek(アルテック)で、椅子はCarl Hansen&Son(カール・ハンセン&サン)のYチェア。このテーブルももちろん、何度も配置換えしています(笑)」
楽しそうに語るIさん。ダイニングテーブルの横には、シンプルにまとめられた仕事用のデスクが。
「このデスクは以前から使用しているもので、チェアはVitra(ヴィトラ)のPhysix(フィジックス)。基本はこのデスクで仕事をしていますが、テーブルでしたりキッチンのカウンターで仕事をしたりと、その日の気分で変えたりしています 」
Iさんが住むWasabiのキッチンは、L字タイプの広々とした造り。カウンターとしても使え、仕事のみならず料理もはかどるのでは?

「色々と調理道具はあるんですけどまったく料理をしなくて。外食することが多いので、することといったらお湯を沸かしてボトルに入れるくらいですかね(笑)。キッチン下は土間になっているので、キャンプ道具の収納場所となっています」
玄関からキッチンまで続く長めの土間スペースが設けられ、スタイルに合った使い方ができるのもこの部屋の魅力。
「この土間スペースも、部屋を決める際のきっかけになりました。なかなかないですよね、土間がある部屋って。キャンプ道具を洗って下に置けるので、すごく使い勝手がいいんですよ」



シンク下の収納スペースに、ぎっしりと詰まったキャンプ道具。キッチンにクランプを取り付けタオル掛けとして使用していたりと、ここでもアイデアが満載。
「タオル掛けが欲しかったんですけど、そのまま取り付けるのもつまらないなって。そんなときに、クランプを使ってタオル掛けにしたら面白そうだなと思ったんです」
この部屋は居住空間ではあるが、Iさんの発想を具現化した作品。そう思えるほど、自身の思考をデザインとして魅力的に創り上げていた。
部屋のどこを見ても、Iさんのこだわりが感じられる。愛情を持って部屋に接しているのがよくわかるが、自分にとっての理想の部屋のカタチというものはあるのだろうか。
「その時々で変わるので何とも言えませんが、部屋を決める際の譲れないルールはあります。1つ目は、陽当たりがありながら人の目線が気にならないこと。気持ち良く住むという上でかなり重要なんです。2つ目は、部屋から緑が見えること。印象が変わるし、気分が上がるんですよ。部屋にいる時間が長いこともあって、緑は生活するうえで欠かせないんです」

このWasabiの部屋は、そのどちらも叶えられているという。
「家にいながら自然を感じられるって、居心地の良さにもつながるんですよね。心の安定に直結しているというか。住んでいて気持ちが良い、そう思えることは、部屋を決める際の絶対条件なんです」
窓からは気持ちの良い陽が差し込み、白を基調とした部屋はより明るさを増している。所々に活けられた緑は青々と葉を茂らせて、視覚的な美しさだけじゃなく深い安らぎを与える。季節の移ろいとともに自然の息吹を感じることこそ、心地の良い部屋には必要不可欠なのだ。

「この部屋は昼過ぎから日の入りまで陽当りが良いので、緑が良く育つんです。窓際に置いているエバーフレッシュは、育ちすぎるので何度も剪定したくらいで(笑)。この場所に椅子を置いて夕暮れを眺めていると、時間が経つのを忘れてしまうんです。それくらい、気持ちの良い陽が入る場所なんですよ」
デザイン性のある造り、そして自然を感じられること。どちらも揃ったこの部屋は、まさにIさんにとっての理想のカタチだといえる。
「そうですね、今はこの部屋がベストなカタチなのかもしれません。でも、気持ちが変わることもあるかもしれないですし、無垢材を使用した部屋もいいなって想いもあるんですよね。物件を購入して、自分の理想をカタチにしたいっていう考えもありますし。それまでは、この部屋を満喫したいですね」
季節が移り変わるように、気持ちもいつかは変わるかもしれない。自然の流れに身を任せ、思うように暮らす。Iさんの言動には、心地よく暮らすためのヒントがたくさん詰まっていた。


(左)実はIさん、デザイナーの仕事とともにカメラマンとしての一面を持つマルチな才能の持ち主。「バレエコンクールの写真を撮影させていただくこともあります」デスク横に置かれたスタンドライトは、撮影用の機材を使用しているという。お洒落でありながら実用性を兼ねた使い方は、ぜひ参考にしたい。(右)お気に入りのアイテムが並べられた気持ちの良い洗面所。使い勝手もさることながら、招いた人を癒しで包む香りの演出も流石。
Text: Tomomi Okudaira
Photograph: Hiroshi Yahata

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