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観光名所として知られる東京のシンボルが徒歩圏内にあり、オフィスビルが立ち並ぶ都市空間。華やかな都会の顔を持つ一方で、平日の日没後や週末はオフィスワーカーが少なくなり、ひと時の静寂が訪れる。
二つの顔を持つこの街にあるのが、リノベーションシリーズ「Brick」。この部屋に越して、今年2回目の更新をしたのがYさんだ。
「会社の近くで部屋を探していた時に、職場の方にREISMの物件を勧めてもらったんです。自然を感じられて遊び心のある部屋が好きなので、レンガの壁と無垢板の床を見たとき衝撃を受けて。部屋の感じが自分好みで気に入ったし、広さもあるのも良かった。何より、会社から近い場所にあり家賃保証が出るので、すぐにこの部屋に決めました」
玄関のドアを開けるとすぐに、色ムラ感のあるホワイトレンガとヴィンテージ調のパインの無垢床が生み出す、抜け道のような通路が続く。居住空間へと誘うちょっとした秘密の小径のよう。

「やわらかい色のタイルで、インダストリアルな感じはあるけど自然も感じられて気に入っています。もともとGarageとかCottonもいいなと思っていたので、この部屋はそのどちらも感じられてよかったですね」
レンガ壁の通路を抜けると、自然光が部屋を明るく照らす。それもそのはず、窓にはカーテンやブラインドのような光を遮るものがない。
「ビジネス街ではあるんですけど、昼間は仕事で出てしまうので平日は夜しかいないし、土日は人の通りが少ないので別につけなくてもいいかなって(笑)。道路を挟んだ先に建物が建っているけど、帰宅する時間や土日はまったく人がいないので全然気にならないです」


やわらかな陽の光が差し込む部屋には、気持ちの良い緑が色を添える。
「観葉植物が好きで色々集めました。1年くらい前に買ったデフレクサは、はじめは腰くらいの高さだったんですけど、陽当たりがよくて今では天井に付くくらいまで育って(笑)。近々、剪定しなくちゃって思ってます」
心地の良い空間に、Yさんの穏やかな口調がぴたりとはまる。自分に合った部屋づくりを意識したのだろうか。
「部屋に越してきた当初は欲しいものを買っていたんですけど、ただ置いている感が出てしまって。統一性を持たせることが大事だって気づいて、海外の家やドラマを観たり、REISMなHitoで紹介されたBrickに住む人やREISMなMonoを参考にして、a.depeche (アデペシュ)やPACIFIC FURNITURE SERVICE、カリモク家具で揃えました」



「希望の家具はほとんど揃ったんですけど、家で仕事をすることもあるので今はデスクを買いたくて。でも部屋の広さ的に置くのが難しいなと思っているので、何か手放そうと考えてます」
色々参考にして揃えたお気に入りの家具。手放すことに抵抗はないのだろうか。
「もったいないなって思いはあるけど、新しい家具で理想の部屋になることのほうがやっぱり楽しくて。インテリアは売って買ってを繰り返すって決めたんです(笑)」
その時の、自分の気持ちに合った部屋で暮らす。心地の良い空間は、Brickが醸し出すラフな空気感と、Yさんの素直な想いによってつくられていた。
Brickに住んで4年以上経ち、自分の思い描く部屋のカタチができあがってきたというYさん。ナチュラルでモダンな唯一無二の空間に、個性的でありながらお洒落な小物が存在感を与える。
キッチン横の小窓には、何やら縁起のよさそうな置物が並ぶ。
「これは昨年、東京国立近代美術館で買いました。干支の龍の置物で、朝日が昇る富士山の置物の横に置くのが可愛いんです。おみくじ付きだったんですよ」

「アルパカのぬいぐるみは、丸の内のKITTEの中にあるプロダクトショップのKONCENTで買いました。もふもふ感が可愛くないですか?(笑)。横に置いてある木彫りの置物は、HYSTで買ったもの。HYSTには定期的に通っていて、面白そうなものを見つけては買って飾っています。花瓶横のダルマは、プロダクトイベントに出店していたデザイナーさんの作品。めちゃくちゃ高いものなんですけど、一緒に行った人に買ってもらって。大事に飾っています」


どれも個性的な小物たち。決して統一感があるわけではないのに、この部屋にしっくり馴染んでいるのは、YさんのセンスとBrickのコンセプトであるロフト(倉庫)感がマッチしているからだろう。
「家具などの大きいものはある程度揃えたので、買いたいと思っているデスク以外はもう買わないだろうなって思っているんですけど、新しいものは常に取り入れたくて。和の小物も好きだし、キャラクターものやストリートカルチャーも好きで、いいなと思うものに出会ったら買うようにしているんです」
個性豊かな小物を見つめ、楽しそうに話すYさん。ふと足元を見ると、これまたインパクト十分な履物が目に飛び込んできた。


「笑。これ面白いですよね。PUEBCO(プエブコ)で買ったゴリラのスリッパで。入荷してもすぐ売り切れるくらい人気のものらしいんですよ。友だちが家に来たときは、これを履いて迎えるので驚かれます(笑)」
個性的なものがあると思ったら、テーブルには和を象徴する盆栽。驚きと癒しのコントラストで演出され、遊び心に満ちている。
愛着ある小物たちに囲まれて、日々を楽しく暮らすYさんが目に浮かぶようだ。
自分の世界観を確立し、Brickの暮らしを謳歌するYさん。聞けば、次に住みたいシリーズが決まっているのだとか。
「ずっとGarageに住みたいって想いがあったので、次引っ越すなら家賃保証が出る範囲にあるGarageに引っ越したいんですよね。ずっとウェイティングをしていて、空いて連絡がきたら速攻申し込みをしようかなって考えているんです(笑)」
もし希望するGarageへ引っ越すことになったとして、この部屋の家具や小物は一緒に連れていくのだろうか。


「この部屋に越してくるとき、実家からはほぼ何も持ってこなくて、部屋のイメージにあったものを揃えていったんです。もしGarageに引っ越すってなったら、部屋に合った家具や小物を買うかもしれない。物を買い替えたいから引っ越したいって願望もあります(笑)」
新たな場所での暮らしは、もしかしたらそう遠くないかもしれない。では、今後の自分についてはどうだろう。新たにやりたいことなどはないのだろうか。
「仕事にやりがいを持っているので、今のプロジェクトをもっと伸ばしていきたいですね。あとは旅行が趣味なので、自然の豊かな場所に行きたいです。国内だったら大分の別府に行って温泉に入ったり、福岡に行って美味しいものを食べたい。あとは……、テレビが欲しいかな。友だちが家にきたときに、無音の時間をつなぐ役割として欲しいんですよね(笑)」
楽しそうに今後の展望を語るYさん。今はBrickでの暮らしを満喫しているが、もしGarageへの引っ越しが決まったら、趣の異なる部屋になっていることだろう。新たな場所で気に入った家具と個性豊かな小物に囲まれて暮らす、そんなYさんも見てみたくなった。



(左)洋服ラックとシューズラックがついた広めの玄関には、スタンドに立てられた自転車が。「家から会社まで近いので自転車で通っています。ここは玄関が広めなので、立てて置いても圧迫感がないんですよ」(右上)カメラも趣味だというYさん。「GRは人気で抽選に当たらないと買えないんです。ダメもとで応募したらまさかの抽選販売に当たって、念願のGRを手に入れました。このGRで風景やストリートスナップを撮りたいですね」(右下)「このアクセサリーはHYSTで買いました。職人さんの作り出す手作り感が好きで、行くたびに新しいものを買っちゃいます」
Text: Tomomi Okudaira
Photograph: Hiroshi Yahata

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