一人暮らしの引越しスケジュールはどう立てる?部屋探しから入居までの流れ

いざ、引越しをしたいと思っても、慣れていない人にとってはいつから部屋探しをすればいいのか、そして引越しが完了するまでにどんな手順を踏む必要があるのか、わかりにくいものだろう。部屋探しから入居までのスケジュールや、引越しをするにあたってやるべきことを見ていこう。

部屋探しを始めるタイミング

まず、部屋探しはどれくらい前からすべきなのかを見ていこう。コスパのいい、引越し向けといえる時期もあるため、費用面を重視したい人は、引越しの時期もチェックしておくといいだろう。また、契約のタイミングにもポイントがあるため、部屋探しから契約までのタイミングは慎重に決めたい。

部屋探しは余裕を持って始めよう

まず、部屋探しは余裕を持って行うべきということは大前提。焦って決めた引越し先が気に入らず、すぐにまた引越しをするはめに…というのは避けたいところだ。

特に、部屋探しをする人が多いシーズンは1~3月。そのため、4月に入居を完了したい場合は、12~1月頃には部屋探しをスタートさせたほうが安心だ。

引っ越したい時期の3ヵ月前からネットなどで探し始め、2ヵ月前には本格的に探せるようにするスケジュールがおすすめだ。1ヵ月前には気になる部屋の内見に行き、部屋が決まり次第申込みや入居審査、契約といった手続きに入れると、余裕を持って引越しもできるだろう。

申込みから契約完了までには1週間ほどかかり、申込みが済み次第、引越し業者の選定や荷物の整理、ガスや水道などの手続きも進める必要がある。

引越しに向いている時期は?

転職や転勤によって引越し時期が決まっているわけではなく、自分の好きなタイミングで引越し時期が決められる場合は、お得に引っ越せる時期に合わせて部屋探しを始めるのがおすすめ。

1年の中でコスパ良く引越しできる時期は、4月下旬~8月。特に4月下旬から5月にかけては引越しシーズンのピークが落ち着いたタイミングであり、大家さんは長期間空き室ができてしまうことは避けたいということもあり、家賃交渉がしやすいとされている。引越し会社の費用も抑えられるだろう。不動産会社も繁忙期ではないため、じっくりと部屋探しをしたい人にもおすすめ。

ただし、夏場は暑い中での引越し作業となるため、その点には注意が必要だ。

契約するタイミングに注意

部屋を探し始める時期と同じく重要なのが、契約するタイミング。なぜなら、契約のタイミングによって初期費用を抑えられる可能性があるためだ。

部屋を借りる場合、「契約日=家賃起算日」となってしまい、家賃の二重払いが発生してしまうケースがある。条件のいい部屋ほど早く埋まってしまうため、早めに契約をしなければと思うかもしれないが、早く契約しすぎてしまうと、余計な家賃が発生してしまうことがあるため注意しよう。

しかし、交渉次第では契約日を後ろ倒しにしてもらえたり、入居後一定期間の家賃が無料となる「フリーレント期間」を設けてもらえたりする。そうすることで家賃の二重払いを避けられるため、契約タイミングも考慮することが大切だ。

引越しスケジュールを立てよう

■引越し1ヵ月前
引越し先が決定したら、利用する引越し業者を選ぼう。繁忙期であれば1ヵ月くらい前から予約したほうが安心だ。閑散期であれば、2週間前になっても問題ないだろう。また、現在の住まいの解約手続きは2ヵ月前~1ヵ月前に連絡をしておく必要があるため、忘れずに手続きしておきたい(※)。
また、荷物の整理は1ヵ月前から少しずつ行うと安心だ。特に、粗大ゴミの処理については早めに確認しておこう。

※物件によって異なるので必ず確認を。リズムの物件は転居の2ヵ月前に申請する必要がある。

■引越し2週間前
必要に応じて、次のような手続きをしておこう。

・現在住んでいる市区町村の役所で、転出届や国民健康保険、国民年金、福祉関連などの手続き
・銀行、クレジットカード、証券会社、保険会社等への住所変更手続き

■引越し1週間前
電気・水道・ガスの解約手続きをしよう。解約日は、旧住居解約日と同じにしておくといい。ほかにも、必要に応じて電話・携帯電話の住所変更手続き、郵便局への転送届も提出しておきたい。
また、新居の掃除をしておくと、引越し当日の手間が省ける。

■引越し当日
引越し業者に荷物を運んでもらったら、自分も新居へ移動。引越し当日に業者がガスの元栓を開ける場合は、そこに立ち合う必要がある。

引越し後にやるべきこと

転居後、役所への手続きは住み始めてから14日以内に行う必要がある。引越し先の市区町村の役所へ行き、必要に応じて転入届、国民健康保険、国民年金、福祉関連などの手続きをしよう。

一人暮らしの引越しスケジュールを考える際は、余裕を持って部屋探しをスタートさせること、そして引越しに必要な手続きをしっかり確認することが大切。1ヵ月前、2週間前…と、やるべきことをリスト化して順序良く引越しを進めることで、必要な手続きを忘れることなく引越しを完了させることができるはずだ。

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