「部屋のテーマを聞いた瞬間から『ここは間違いないな』と直感でわかりました。そしてその選択も、大正解でした。」
Sさんが暮らす「Loco」は、あたたかな質感を持つハワイの古民家をイメージしたリゾート部屋。
REISMの中でも人気の高い物件だ。
仕事が完全リモートワークになり、せっかくなのでお洒落な部屋に住みたいなあ…と思いたったSさん。
いわゆる普通の賃貸部屋ではなく、かつデザイナーズよりもユニークな物件はないかと探していたところ、お洒落な友人からリノベーション物件がいいよ!とすすめられまだ工事途中の「Loco」に行きついた。
驚くべきことに、内見をせずに間取り図を見ただけで即決したという。
昔ながらの問屋街にひっそりとたたずむ「Loco」は、玄関からガラス建具越しに広がる2面採光の明るい室内が印象的。
テーブルや椅子を置けるほど広いバルコニーは、自由度も高い。
室内の赤みのある無垢の床や、ベージュの塗装壁、古材を効果的に使い、やわらかく心地のよい空間に仕上げている。
部屋を通る風をやさしく動かす天井のシーリングファンも、リゾート感をさらに盛り上げるアクセントに。
「非日常」なほどの解放感を暮らしの中で思う存分味わえるLocoにK.Sさんが越してきてから、ちょうど3か月目。
生活はどのように変化していったのだろう?
「今は、とにかくずっと家に居ます。以前は海外に行く機会が多くてほとんど家に居なかったので、こんなことは初めてかも。」
長期間の旅行や出張などが多かったため、もともとあまり居住空間にたくさんのモノを置くことがなかったSさん。
この部屋に来たのをきっかけに、少しずつモノが増えたという。
けれど、部屋にあつらえるモノを本気で厳選する作業はとても楽しいものだった。
Sさんが特にこだわりを持って選んだのは、長く座っても疲れない快適なワーキングチェア、高さが調整できて自由度の高いワーキングデスク、投影用のプロジェクターなど。
プロジェクターに合わせて大きな組み立て式スクリーンも用意。
快適なワーキングスペースのすぐ横に、完璧なプライベートシアターを造り上げた。
試しに映画を見せてもらうと重厚感のある音と映像の迫力に心から感動してしまった。
「今はとにかく家に居る時間が多いけれど、せっかくたくさんある時間なら、充実したものにしたい。快適な空間造りが、なによりも必要だったんです。」
キッチンがとても使いやすいので、自然と毎日自炊をするようになった。
自分と向き合う時間が多くなればセルフメンテナンスにも気をつけるようになり、心身ともに健康に。
さらに友達を招いてのホームパーティなど楽しみ方の幅も広がり、いいことづくし。
それにしても、改めて実感した。
快適に笑顔で過ごすために造り上げられた空間は、住人だけでなく訪れる人すべてにとって居心地が良いものだということを…。
Sさんの動画チャンネルを見ると、背景には必ずお洒落な空間が見える。
この部屋なら、どこの部分がどの角度から写り込んでも立派にスタジオセットとして通用する。
チャンネル視聴者のコメントも、「お洒落でセンスが良い」と評判は上々だ。
動画作成のノウハウを教えてくれる動画は、理路整然としていて明瞭でわかりやすい「優れた作品」。
作品へのこだわりは、そのまま部屋造りへのこだわりに通じているよう。
また、ルンバなど最新家電が好きなK.Sさんはそれぞれの家電の長所をフルに生かし、暮らしやすさをぐんとレベルアップさせている。
アレクサに声をかければ、すべての家電が連動して動く。
そんな一切無駄のないところも、機能的でスマートなライフスタイルだ。
Sさんがこれからやりたいことは、まだまだたくさんある。
観葉植物などのグリーンを増やすこと、椅子やテーブルなどを置いてベランダでも思いっきりくつろげるようにすること、友達ももっと呼びたい。
今、自分が住んでいる街をもっと深く知ること。
そしていつか、平穏が戻ったときには海外へ本場のサッカーを観に行ってみたい。
やりたいことが無数にあるからこそ、実現するために今目の前のやるべきことに集中する。
集中力を高めてくれる空間は、K.Sさんの夢や希望をフル充電してくれるバッテリーのような存在に。
ヒトと空間がお互いを高めあえる理想的なカタチが、ここにある。
Text: Yuzuka Matsumoto
Photograph: Yoshinori Tonari
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