File No.038Teida K.Kさん work:イベント・広報

リゾート感を日常にプラス。
ココロが解放される空間へ。

沖縄的なリゾート感を肌で感じられる「Teida」シリーズ。
南国素材にまるごと包まれたリノベーション空間は、
都心では決して味わえないナチュラルな素材の肌触りと
表情豊かな光にあふれている。印象的なデザインの花ブロックと、
ダークブラウンのパインフローリングが抜け感のある心地よさを演出。

備え付けられた造作家具には好きなモノを置け、
自由度の高さと解放感がたまらない造りになっている。

「以前からリノベーション物件の存在は知っていたし、
住んでいたこともあります。ここへ引っ越す際も、普通の部屋じゃ
つまらないなあ…と探していたらここに出会いました。もはや
僕はリノベーション物件にしか住めないカラダになってますね(笑)」

この部屋に合わせたソファやテーブル、棚などを
合わせて揃えていくうちに、みるみる自分カラーの空間になった。
もともと持っていた家具との相性も、この部屋はとても良かった。

Kさん的には、この部屋の南国リゾートというコンセプト自体は
そこまで気にしていなかったという。部屋に出会ったときの
第一印象と、立地の良さが大きな決め手となった。

それでもここは、Kさんの手によって
作り上げられたプライベート・リゾートホテルのようなもの。

大きな解放感と心地よさだけが、部屋中にあふれている。

ほどよい大きさの沖縄産の花ブロックは、好きな小物を見せながら置くスペースとしても最適。窓際のデスクは、あえて「実用性ゼロ」にすることで和みの空間としての役割を持たせている。

玄関部分はライトベージュの床で、砂浜をイメージ。広い玄関スペースは衣類も靴もたくさん収納できる。これから改良していきたいというキッチン下部分は、今でも十分機能的で、使いやすい工夫がたくさん施されている。



部屋に居る時間が、とにかく大好き。
日常を愛する気持ちが大きくなった。

「窓が大きいので、そのスペースを利用してロールスクリーンを
設置しました。プロジェクター投影で好きな映画などを見ています。
プライベート映画館みたいですごく楽しいですよ。」

躯体そのものを活かしたデザインは、REISM物件の特徴的なところ。
天井にもともとあったネジ穴を活用し、プロジェクターを設置するという
工夫も、この部屋だからこそできる特別な技だ。

これまでは、部屋に置くモノや家具などすべてにおいてなんとなく
「コレでいいや」という妥協があったというKさん。

「コレでいいや、はもうやめました。せっかくの一人暮らしだし、
 徹底的に好きなモノだけで部屋を埋め尽くそうと思って。
妥協し続けるのはなんだか人生が借り物みたいでイヤですしね。」

例えば一般的に白い色が多く「白モノ」と言われる家電製品は、
デザイン性を重視して厳選する。加湿器や暖房器具も、同様に
デザインが美しいものだけを選んで置く。そんなこだわりの末、
Kさんにとって「ずっと居たくなる部屋」が生まれた。

Kさんの本業であるプロデューサーの腕前が、
プライベート空間においても光っている。
仕事と生活の集大成がここにある。

キッチンでは、料理を作るだけではない。コーヒーを煎れたり、立ってお酒を飲んだり気ままに過ごせるお気に入りの場所。仕事で携わったご当地商品なども、見せる収納で豊かな色を添えている。

必要不可欠な家電にも、高いデザイン性を求めたい。そんなこだわりの気持ちが選ぶモノたちから強く伝わってくる。見た目だけでなく使い勝手も優れた家電が、部屋の住み心地をよりレベルアップしてくれる。



思う存分好きなことに集中するなら、
環境作りが最重要。

「手を伸ばせばすぐそこに、大好きな本やDVD。仕事が休みの日は
特にやっていて楽しいことだけしかしたくないです。」

部屋の象徴であるブロックには、Kさんにとって
大切なお宝であるモノたちがぎっしり詰まっている。
それらを効率的に見栄え良く配し、好きな時に
手に取り、楽しめるようにした見事な趣味の空間作り。

照明には、心地よい木陰を作り出すグリーンを施し、
本棚の本は座った目線の高さに配置。たとえ趣味のモノでも
厳選し、必要以上の点数を置かないことでシンプルな空間をキープ。

何にも邪魔されず趣味に没頭するためには、本気で
環境作りをすることが大切だということに改めて気付かされる。

使いやすい設計にしたキッチンでは、週末になると料理作りに集中。
まとめて作り置きしておけば、平日のおかずやお弁当にも便利だという。

人間の本質に触れることの多いプロデュースの仕事に携わって2年。
まずは自分の環境作りを心地よく整えることで、人の心理を根底から理解する。
そのうえでクライアントの心理を理解すれば、みんなにとって
幸せなことやモノをプロデュースすることができる。

K.Kさんとこの部屋は、これからもますます進化し
仕事の場、人との交流においても良い作用をしていくことだろう。

トイレの収納棚は、置くモノを厳選すればシンプルに保つことができ、より機能性がアップ。浮造と呼ばれる、凹凸のあるフローリングは足触りが良く、見た目にもぬくもりを感じる。部屋中どこをとっても、心地よく過ごせる工夫や要素が満載。

大好きでたまらないウルトラマンシリーズ。特に昭和のころの作品は、心の痛みを和らげる特効薬となり、人生のバイブルにもなる。グリーンをあしらって温かみをプラスした照明のやさしい光など、心を癒しリセットするモノたちの存在は輝いて見える。

Text: Yuzuka Matsumoto
Photograph: Hiroshi Yahata