大使館が多く点在し、どこかインターナショナルな雰囲気漂うセレブな街。
街高級住宅街のエリアにある「Brick」の部屋は、飲食店も豊富で
スーパーなどもある生活に便利な立地にある。
「おしゃれな部屋に住みたい!という願望がずっとありました。
もともとリノベーション物件にも興味があり、この部屋を
内覧した瞬間、特に無垢のオーク材を使った床が気に入って即決しました。」
Kさんが「Brick」に入居する際、物件仲介などはREISMではなく
別の会社だった。だが彼は床材が気に入りすぎて、材質は何なのか
とても興味を持った。床材のことを詳しく聞きたい!この部屋を
すごく好きな気持ちを伝えたい!そう思い立ち、この部屋の
リノベーションを手掛けたREISM(株)へ直接コンタクトをしてくれた。
(なんとも心温まるうれしいエピソード…!)
レンガのような風合いの重厚なタイルを壁面にあしらった空間は、
コンクリートとの相性も良いブルックリンテイスト。
ステンレス天板のキッチンやブラックの照明など、
それぞれの素材が呼応して統一感ある仕上がりにし、
Kさんお気に入りのオーク材の床で心地よい温かみをプラスしている。
アイテムを収納しやすいルーバー扉つきのクローゼットや
廊下スペースを生かした収納棚などの間取りの充実ぶりも魅力。
広い洗面台も設けているので、身だしなみチェックにも大変便利。
表情豊かなスタイルが満喫できるこの部屋にKさんが住み始めて、
まだ2ヶ月ちょっと。けれど、ずっと前から住んでいたような
「こなれ感」が半端じゃない。上級の収納術とセンスのよい家具配置、
コーディネート術、さらにKさん自身のファッションもすべて、
空間の特性を熟知しているのが感じられる。本人のセンスの良さと
部屋のコンセプトの相性がベストマッチした、素晴らしい例がここにあった。
この部屋へ入居してからのKさんの大きな変化。
「とにかく早く家へ帰りたい」と思うようになった。
以前は、休日には「外出しないともったいない!」とばかりに
行動していた。時間さえあれば、なじみのビリヤード場へ通う日々。
道具を一式揃えるほどハマっていたが、引っ越してからというもの
一回もキューを触っていないと言う。
大好きな空間だからこそ、仕事が終わったらまっすぐ帰る。
近所をぶらぶら散歩してお気に入りのビアバーを発見したり、
インテリアショップをはしごしたり、家に友人を招いたり…と、
生活のリズムが「家中心」のものに変わった。
「ここに住むようになって、インテリアを揃えることに思いっきり
目覚めましたね。ルームフレグランスや香水、小物など本当に
気に入ったモノだけを厳選して置いています。そして置くだけで
サマになるこの部屋、本当に言うことなしです。」
四角四面のデザイナーズ物件は、ちょっとつまらない。コンセプトや
テーマがわかりやすいリズムの付加価値型リノベーション物件
だからこそ出会えた、未知の真新しいライフスタイル。
大きな窓からは、Kさんが愛してやまないうなぎ屋も見える。
この部屋は、毎日がとびっきり幸せになる!と心から思える部屋。
と、終始誇らしげに語るKさんの表情は本当にハッピーで満ち溢れている。
「心地の良い床の質感をできる限り広い表面積で味わいたいから、
この部屋ではほとんど裸足で過ごしています。なんだったら、ずっと
床にゴロゴロ転がっていたいくらい。それがなにより幸せで…。」
このBrickは、リノベーションしたてでまっさらの状態。つまりKさんが
初めての住人となる。Kさんはいま、部屋中こまめに掃除をして
キレイなまま保ちたい!という欲求がどうにも止まらない。
A型の気質か、モノはきっちり等間隔で置き、つねに掃除を欠かさない。
シンクの水アカは気づいたらすぐにクエン酸クリーナーで磨く。
お気に入りのグラスなどは暇さえあればクロスでしっかりと拭き、
いつもピカピカに。使い勝手よりもデザイン性重視でモノを選ぶ
ことを心がけ、配置するだけでおしゃれに見えるように。
ショップやカフェのように、とにかくハイセンスな空間を目指す。
大学では美術史を専攻し、インテリアにはもともととても
興味があったKさんだけに、徹底したこだわりぶりと美意識は見事。
部屋に置かれたアイテムは、すべて自分で厳選し納得して購入したモノ。
「とにかく自分にとって心地よいことが一番。
要するにここって、『自己満足の空間』なんですよね。」
磨き抜かれたピカピカの部屋は、Kさんの心や在り方を
映し出す鏡のよう。部屋と住人がお互いを高めあいながら、
これからもこの空間はよりいっそう美しく輝いていくことだろう。
Text: Yuzuka Matsumoto
Photograph: Hiroshi Yahata
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