「喧噪に邪魔されず、静かな癒しの空間で、お客様と向き合いたかったんです。」
占いを生業とする夢御崎さんは、集中して占いをし、そして的確なアドバイスをきちんと落ち着いてお客様に伝えられる空間をずっと探していた。そんな矢先、知人の紹介で偶然めぐりあったのが、この「Rosa」という部屋だった。
それは女性のデザイナーによる、女性ならではのセンスが光る、心にあたたかい幸せをもたらすローズカラーの部屋。
夢御崎さんの占いサロンの名前は奇しくも「占いと癒しのサロン Angelique Rose(http://angelique-rose.net/)」。
「これこそまさに、運命の出会いだと思いました。」この部屋を見た瞬間そう直感し、即決したという夢御崎さん。
以来、ここが彼女とお客様の極上のスペースとなった。上品で透明感あるローズピンクのタイルを使ったカウンターは、「Rosa」の象徴ともいえる特別なコーナー。壁紙はバラの模様で彩られ、小ぶりで主張しすぎないシャンデリアがシンボルアイテムとして美しく輝いている。
夢御崎さんがインテリアで気をつけているポイントは、家具や装飾品は好きなものを「ちょっとだけ」置くこと、物を置きすぎず、あくまでもシンプルに保つこと。
「求めていたのは、あくまでも“落ち着いて相談できる癒しの空間”だったので、あまり華美にはしない。けどそれでも十分お洒落なんです。これって、はじめからトータルコーディネートされたREISMの部屋だからこそできる技ですよね。」
そんなふうに部屋のコンセプトを深く理解し上手に生かすことで、ヒトが心もカラダも幸せになる居心地の良い空間を造り上げる。それこそがREISMなヒトの持つ大きな特徴であり魅力なのだ。
この部屋は、お客様と対面するための「仕事場」として使用している。それでも、自然とここで過ごす時間がとても多くなっているという夢御崎さん。
「原稿を書いたり、本を読んだり、勉強をしたり。ここだと、なぜかとても集中できるんですよね。」
ローズカラーがメインの空間は、非日常的で一見、驚くかもしれない。ましてや、必要最低限の物しかない徹底したシンプルさもかなり目を引く。けれど、「あえて日常から切り離した空間」として逆に心をリラックスさせ、そして活性化してくれる。この部屋が持つ効力は、占いにくるお客様だけでなく、部屋のオーナーである夢御崎さんにもきちんと作用しているようだ。
もともと人と話すことが大好きで、人が笑顔になるお手伝いができたら…と言う思いから占い師という道を選んだ夢御崎さん。
タロットと数秘術による対面占いや心理カウンセリングなど、その活躍は多岐にわたる。
「その人の悩みを聞き、解決策をできるだけ具体的に答えてあげたい。そして少しでもその人の心をほぐし、幸せを後押しできたなら、こんなに素晴らしいことはありません。」
本当に落ち着いて占いやカウンセリングをするためには、お客様が心底リラックスし、心の悩みをすべて吐き出せるような場所でないと、まったく意味がない。そんな思いのもと、どこまでも「癒し」をメインテーマにした空間を自ら考え、見事にまとめあげた。
サロンをオープンするにあたり、HPに部屋の内装写真を載せたところ、それは予約のお客様にとって大きな安心材料になった。「明るくてとても素敵な場所のようなので…」という声が多かったと言う。
相談者の心が心地よく解放できる空間を造りたい、という心はきちんと伝わっていたようだ。どこまでも幸せな色彩で展開されたREISMのリノベーション部屋は、夢御崎さんにとってもお客様にとっても、今やかけがえのないオアシスとなっているのだろう。
Text: Yuzuka Matsumoto
Photograph: Yoshinori Tonari
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