File No.121Brick Y.Sさんさん work:営業職

無骨だけどあたたかい、
レンガが醸し出す静かな存在感。

自分の価値観はそう簡単に変わるものではない。ましてや、それが好きな色ならば。

もともとSさんは、モノトーンが好きだったという。でもこの部屋に出合って、新たな色との暮らしがはじまった。

「この異素材の組み合わせに惹かれたんです。特に、壁に使っているレンガがすごく良くて。色んな色味のレンガを使っていて、なかなかないんですよね。それに、あたたかい雰囲気のレンガ壁の横がコンクリートになっているのも面白いなって。異素材なのにこんなに合うんだって、はじめて見たときは驚きました。」

Sさんが惹かれたのは、アンティーク調のレンガが印象的な「Brick」。様々な色、形のタイルに、煤けたような色味の目地が古びた味わいを醸し出している。



「ほかにも色んな部屋を見たんですけど、この部屋が一番、印象に残ったんです。レンガの壁や木材のフローリングであたたかみはあるけど、コンクリートや白壁と合わせて無機質な感じもあって。正反対の素材なのに、まとまっているのがすごく素敵で。色々検討して、この部屋に決めたんです。」



Sさんが越してきたのは、東京屈指の歓楽街に近い場所ながら、住宅街やマンションが広がる、静けさと利便性が共存するエリア。

この場所も決め手になったのだろうか。

「場所にこだわりはなかったんですけど、職場まで3キロ圏内だと家賃補助がでるので、そこを加味して決めました。駅からすごく近いので、便利な面も決め手になりましたね」

昨年、更新をして、もう少しで3年目を迎えるSさん。前に住んでいた家では黒系の家具で揃えていたというが、今ではこの部屋に合う色味の家具やインテリアに囲まれている。

「もともと黒が好きだったんですけど、この部屋に住むなら色味を合わせたいと思って。引っ越しを機に、家具やインテリアを買い揃えたんです。4日後には、ブラウンのソファが届くんですよ。この撮影に間に合わなかったのが残念なんですけど(笑)。家具を少しずつ揃えるのも楽しいんです。」

Sさんが座っているのは、LOWYAで買ったというベッドフレーム。シングルサイズのマットレスを壁にくっつけ、手前にスペースをつくってベンチにしている。



「そこまで部屋が広いわけではないので、物をたくさん置くと圧迫感が出てしまうんです。だから最小限の物しか置かないようにしていて。このベッドフレームのベンチに基本座っていることが多いですね。ここに座って仕事をしたり、PCで映画を観たりしています。」

基本、毎日出社だというSさん。たまのリモートの日には、ベッドフレームに座ってテーブルにPCを広げたり、デスクで仕事をしているそう。

「デスク下のスペースに雑誌や本を収納しているので、たまにこうして本を読んだりもしています。前の仕事が建築関係だったので、建築系の雑誌や本を読むのが楽しいんですよ。ベッドの横に置いている折り畳みチェアは、会社の人たちとキャンプに行くことになった時に買ったもので。はじめてのキャンプだったので一通り揃えたんですけど、この部屋にも置けるかもと思って茶系で揃えました。」

デスクの横にはウォークインクローゼットも備わっていて、服のほかに揃えたというキャンプ道具も収納されているという。

「はじめてキャンプに行ったんですけど、まさかの一人ひとりで楽しむソロキャンプだったんです(笑)。大変だったけど、すごく楽しかったですよね。それからは、定期的にキャンプに行くようになって。今では趣味の一つになりました。」

キャンプ道具も部屋に合わせて色を揃え、今では部屋が生活の基準となっている。



ニコニコと穏やかな笑みを浮かべ、ゆっくりと語るSさん。もともと温和なタイプなのだと思うが、落ち着きのある柔らかい雰囲気をまとっている。

カラー心理で、茶色には人の心を温め、心身をリラックスさせてホッとさせる働きがあるという。きっとこの部屋での暮らしが、Sさんに安心感を与え、心の拠り所になっているのだろう。

手探りで作る、
実家野菜の幸せごはん。

Brickでの暮らしにも慣れてきて、友人を家に招くこともあるというSさん。家で飲むことも多いのだろうか。

「普段は家で飲まないんですけど、友だちが来たら飲みますね。その時に友だちが持ってきてくれたお酒や、自分で揃えたお酒を棚に並べています。」



玄関を開けてすぐ横の収納棚には、家で飲む用にと揃えたお酒がずらり。

「でも家で飲むより、飲みに行くことのほうが多いかもしれないです。近くに飲み屋さんがたくさんあるので、散策がてら行っています」

Sさんが住むBrickの部屋から歩いて少し行くと、日本屈指の歓楽街がある。飲み屋選びに困ることはなさそうだ。

「平日は仕事を終えて帰ってくると、だいたい21時とか22時になるので、外で食べて飲むことが多いですね。ただ、実家から定期的に野菜が送られてくるので、休みの日には家で作るようにしています。ちょっと前も、野菜が7~8種類届いて。普段は料理をしないんですけど、野菜をダメにしないように調べながら作っています」

2口備わったIHキッチンには調理器具が並ぶ。備え付けの棚には食器やカップ類も。今までどんな料理を作ったのだろうか。

「野菜を使う料理が中心で。最近では、スンドゥブとかカレーを作りました。調べながら作るので大変ではあるんですけど、体調を気遣って送ってきてくれるのがありがたくて」



昨日作ったという煮込み料理に火をかけ、慣れた手つきでかき混ぜる。両親の愛情も込められた料理、さぞかし美味しいに違いない。

「うちは家族が仲良くて、家にもよく泊まりにくるんです。両親もですけど、妹と弟も来ますね。だいたい3ヵ月に1回くらい来ているかも(笑)。みんなこっちに来るのが楽しみみたいで。気分転換になるみたいです。」

かくいうSさんも2~3ヵ月1回は実家に帰っているという。嬉しそうに家族の話をするSさんを見て、何だかこっちまで幸せな気持ちになる。

両親が送ってくれる野菜のおかげで、料理に熱中することも多いというSさん。でも、それ以上に熱中しているものがあるそうで……。

「趣味でフットサルとサッカーをしていて。幼稚園の年長からサッカーをしていて、実家に帰ったときや、友だちと集まってやっています。」



「サッカーはグラウンドがある二子玉でやることが多いですね。フットサルは、色んなところに行ってやっています。代々木公園とか豊洲、東雲とか。2日前には、鷺沼でやってましたね。基本は土日にやることが多いんですけど、たまに仕事終わりにやることもあって。呑兵衛が多いので、終わった後は飲みに行くのがお決まりのコースになっています(笑)」

料理を作って、体を動かす。なんとも健康的な生活。Sさんにとってこの家での時間と同じくらい、友人との時間もかけがえのないものになっているようだ。

ここでの時間が、
友人の価値観を動かすことに。

この部屋での暮らしを満喫し、生活スタイルを確立したSさん。4日後にはソファが届くというが、新たに欲しいものなどないのだろうか。

「家具などは一通り揃ったので、次は観葉植物とか緑を置きたいです。具体的に何の植物を置きたいとかは決めていなくて、Pinterestを見て参考にしているところで。」

この部屋は、備え付けの棚が要所要所に設置されている。ダークブラウンの木の質感がシックな印象を与え、緑が映えそうだ。



玄関横のレンガの上にもスペースが設けられており、お気に入りの香水やアクセサリーが並ぶ。

「部屋の至る所にレンガを使っているのも気に入っているポイントです。友だちが家に遊びに来たときに、レンガを使った造りを見てまず驚くんですよね。『こういう部屋に住んでいるんだ』って。その後に必ず、どこの不動産で見つけたのか聞かれるんです(笑)」

空間に馴染むレンガと異素材の組み合わせ。部屋に合わせた家具との調和。それを見たら、聞かずにはいられないだろう。

「そういえば、この部屋に来た友だちが、つい最近REISMの物件に決めたんですよ!」

自分が住んでみて、その良さを伝えただけ。Sさんはそう言うが、楽しそうに暮らしている姿こそ、何よりの説得材料になったのだろう。

「この部屋に住むと、もう一般的な造りの部屋は見られなくなってしまって。物足りなく感じてしまうんですよね。だから、もし次の更新の際は、REISMの他のシリーズに住むのもいいかなって思っています。」

特に気になるシリーズなどあるのだろうか。



「モノトーンが好きなので、Unionは住んでみたいです。木と黒のフレームを使った感じが好きなテイストで、落ち着くんですよね。他にも気になるシリーズがあるので、更新ごとにREISMの物件を転々とするのもアリだなって(笑)」

Brickと出合い、レンガの醸し出すあたたかみと存在感が、Sさんの感じ方や考え方を大きく変えた。

これからソファが届き、観葉植物で部屋を彩る。まだまだ価値観が広がりそうだ。

(左)キッチン前には冷蔵庫を置くスペースが。「レンガに囲まれているので、前の家から使っている黒色の冷蔵庫を置いても自然に馴染むんです。壁に馴染すぎて、はじめて家に来た友だちは見つけられなかったことも(笑)」(右)玄関スペースもレンガで彩られている。「一部だけじゃなく、部屋のあちこちにレンガを使っているのもすごく良いんですよね。」

Text: Tomomi Okudaira
Photograph: Hiroshi Yahata