商店街に囲まれた便利な立地にある「Kitchen」の部屋。
新鮮な食材がいつでも手軽に手に入る街だから、キッチンをメインテーマにした部屋を作るにはうってつけ。
二人暮らしも余裕でできるほど広いこの「Kitchen」に住むのは、新婚のNさんご夫妻。
「今年の冬に入居しましたが、もう写真を見て即決でした! キッチンだけでなく洗面所や玄関など、どこも広くてゆとりのある造りなのでとっても暮らしやすそうだと思いました。」
ステンレスやアイアンなどのクールな素材に木の温もりを混ぜ合わせたキッチンは、大きな鍋やお気に入りの器までなんでもたっぷりしまえるほど収納力抜群。
部屋のシンボルでもある大きなステンレスカウンターは作業台から食卓まで幅広い用途で使える。
夜には、カウンター上の2灯のシェードランプがムーディーな気分をもりあげてくれるのも嬉しいポイント。
さらにキッチンだけでなく幅2メートル超えのクローゼットや独立洗面台独立トイレも設置。
いずれも収納棚を備えて機能面もしっかりしている。
窓が多い間取りで採光もたっぷりだから毎日スッキリと気分良く目覚めることができる。
部屋全体は白塗装壁と淡い色合いの無垢床を合わせ絶妙なシンプルさに仕上げた。
縦長型のメリットを活かした空間は、手前から玄関、キッチン、中間のリビング奥の寝室とゾーニングがしっかりでききるのでオンオフのメリハリもつけやすい。
二人の結婚生活は、幸せな要素がこれでもかと詰まった部屋からスタートした。
ハッピーオーラに触れて、なんだかこちらまで笑顔になってしまう。
「二人で料理を作ったり、カウンターで食事をしたり。本当に毎日、キッチン中心に回っています。」
まさに台所が家族団らんの象徴になっているN家。
毎日の食事に「美味しい」が生まれることをコンセプトに造られたキッチンだけに、その実力は本当に半端ない。
使いやすさはプロお墨付きのレベルだし、なによりコンロ、作業台、カウンターとかなり贅沢にスペースを取っている。
シンクの横には食洗器がピッタリと収まるなど、各々の生活に合わせた動線も結びやすいのだ。
友人たちが頻繁に二人を訪ねてここへ来るけれど部屋を見たみんなの反応は面白いほど同じ。
まず躯体表しのコンクリート天井に驚き、そして本格的なキッチン回りにさらに驚く。
「チキンや魚を焼くなど、グリルは特によく使いますね。」
大勢の時も二人の時も、料理にはとことん手間をかける。
自分たちのために、誰かのために。
おもてなしの心には人数など関係ないものかもしれない。
そして部屋のあちこちには、さりげなく旦那様手作りのテレビ台や棚などが置かれている。
なんと旦那様は2年前にインテリアコーディネーターの資格を取得している。
どうりで洗練されたコンセプトと統一感を感じるわけだ。
高級ラインのショールームのように、どこを撮っても絵になる。
日々の時間を暮らすほどに、心やライフスタイルが上向きになっていく。笑顔が似合う家庭には、こんな幸せなキッチンが必須なのかもしれない。
現在、奥様はほぼ自宅でリモートワークの日々。
旦那様はオフィスへ出向き、仕事をこなす。
そんな二人それぞれの生活ペースをバランスよく保ち、心楽しく家事分担ができるのは、この部屋のおかげかもしれない。
「お気に入りの部屋だと、やはり仕事がしやすいです!」と嬉しそうに話す奥様。
ソファ前に置かれたローテーブルは天板リフトアップ式なのでワーキングデスクとしてもとても使いやすい。
さらに気分を上げてくれるのはなんといってもキッチンという存在。
もともと奥様は料理が少し苦手だったのにキッチンが素敵だからという理由でがぜんやる気が出たという。
むしろ料理は旦那様のほうが得意で、手のこんだ料理などをよく作ってくれるそう。
(なんとキャンプ中にはダッチオーブンを使ってパンまで焼くらしい!)
そして時には、奥様はパスタ、旦那様はアクアパッツアなど作るメニューを分担する。
絵にかいたような幸せ夫婦。
国内外の食器を集めること、動物動画鑑賞、アウトドアキャンプなども二人共通の趣味。
一緒に趣味の時間を過ごす時はキッチンカウンターやソファで。
読書や仕事、調べものなどそれぞれの世界に没頭したい時は、ソファやベッドスペースなど少し離れた場所で思う存分。
ワンルームではあるもののそれぞれの個の時間がきちんと尊重できるのは、きっと役割がきちんと異なっているゾーニングがあるから。
部屋が快適なら生活の質が向上し、二人で過ごす毎日毎分毎秒すべてが愛おしくなる。
これこそ、部屋とNさん夫妻が共同で造り上げた完璧かつ理想的なライフスタイル。
Text: Yuzuka Matsumoto
Photograph: Hiroshi Yahata
LATEST ARTICLES 最新記事
2024.04.05
2024.03.08
2024.02.09
2024.01.12
2023.12.01
2023.11.03
2023.10.06
2023.07.07
2023.06.13
2023.05.16