JR山手線、都営三田線の2路線を利用できてとても交通アクセスの良い「巣鴨」。なんと言っても山手線沿線という強みもあり、新宿や池袋、上野東京方面へもすぐ行けるのがうれしい。隣駅までの距離も短く、歩いてもラクラク行けるので自転車すら要らないかもしれない。商店街を抜けたところには路面電車・都電荒川線の庚申塚駅もあり、こちらも気軽に利用できる。戦後、巣鴨駅周辺は数多くの無線機器や無線パーツの専門店が存在していた。現在、専門店はほぼなくなったが、秋葉原電気街にある専門店などには巣鴨発祥のものが現在でも存在している。巣鴨は、大正大学や東京都立小石川中等教育学校、専門学校などの教育施設も豊富で、大学が集まる神保町へ近いこともありお年寄りだけでなく学生もたくさんいる街。山手線沿線なので家賃相場は少々高めだが、特に商店街は「2,900円以上なんて高額商品!」といわれるほど物価が安いエリアなのでワンコイン以下の定食やお弁当なども豊富に揃っており家計も大助かり。治安も比較的良いため、家族世帯が多く女性の一人暮らしも安心。帰るとホッとできる街、それが巣鴨だ。
駅中の成城石井アトレヴィ巣鴨では、美味しいパンや総菜などが手に入る。無印良品のカフェもあり、かなり使い勝手の良い駅施設。駅を出るとファミレスなどの飲食店、書店、ネットカフェなどが入った複合ビル。定食屋や青果店、定食屋、青果店、ドラッグストアなどもある商店街が続き、24時間営業の大手スーパーまであるので、駅前エリアだけで買い物や食事などすべてが済んでしまうほど便利。でもどうせ巣鴨に住むなら、街ならではの風情が味わいたい。そんな時はあの有名な「巣鴨地蔵通商店街」へ。とげぬき地蔵参りのため平日でもお年寄りが多く、年齢層高めのイメージだけど歩いてみると意外な発見の連続。日常着や肌着などは若い人でも使えるものもあり、とにかく安い!最近では日本各地のアンテナショップも増えており、美味しい名産やスイーツなども楽しめるという贅沢ぶり。そして「お年寄りにやさしい街」は、実はみんなにもやさしい。街のあちこちには座って休める場所やトイレがあり、価格表示が大きな文字で分かりやすいなど高齢者に親切な工夫がされている。これはすべての人にもうれしいことで、暮らしやすさへと直結している。
地蔵通商店街は、たしかに昔ながらの食堂や和菓子屋、純喫茶、衣料品店、カバン屋などお年寄り向けの店が多いけれど、それだって楽しんだ者勝ち。飛び込んでしまえばとても楽しい店だらけだ。そして巣鴨には、時代の風を取り入れたお店もちゃんとたくさんある。カフェなら、ショートケーキ好きの間で「日本一のショートケーキ」と称賛されるケーキを出すお店、天然氷を使用したかき氷屋さん(一年中営業)などが大人気。袋麺でも有名で、女性の支持率が高いクリーミーなカレーうどん屋「古奈屋」は、ここ巣鴨に本店がある。コロンビア豆を使ったゼリーの上にラム酒をたらした「女王様のコーヒーゼリー」が人気のモダンな喫茶店、ファッション系の専門学校が運営するハイセンスなカフェバー、どこか古民家のような雰囲気の落ち着くカフェ、コーヒーサイフォンで淹れるコーヒーとロールケーキが人気の喫茶店など…上げればキリがないほど。「おばあちゃんの原宿」としてのイメージも強いけれど、それ以上に「かわいいものがたくさんある」街として人気の散策地となっている。友達が遊びに来た時にも、こんな素敵なお店へ連れて行けば大いに「我が街自慢」ができそうだ。
月会費を払えば誰でも利用できるスポーツセンターは、プールやトレーニングルーム、体育館など充実の施設があり、体を動かすにはもってこいの場所。リラックスしたいときには「東京染井温泉sakura」へ。温泉はもちろんのこと、館内で食事もできタオルや館内着なども借りられるので手ぶらで気軽にいける。休日の読書には「東洋文庫ミュージアム」がおすすめ。三菱創業家の岩崎久弥がモリソン文庫を買い取ったものを元に公開されたもので、ものすごい数の蔵書が整然と並んでいる様は圧巻。巣鴨駅から駒込方面へ歩けば「旧古河邸」へとたどり着く。大正8年に建てられた古河男爵の邸宅は現在国有財産として一般公開しており、美しい洋館と洋風庭園、日本庭園が見学できるので大正ロマン好きにはたまらない。また、巣鴨は一年を通してイベントやお祭りが多く行われる。1月のとげぬき地蔵尊高岩寺初詣をはじめ、4のつく日に行われる露店も出て大人から子供まで楽しめる縁日「四の市」、太鼓会と楽しい演目が多数の巣鴨納涼盆踊り大会など。すがも朝顔市は毎年7月に3日間、4種類の朝顔が販売される。未知のカルチャーに出会えるのも、昔ながらの文化を大切にしてきた巣鴨のならではの魅力だ。
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