住みやすい街として注目度急上昇。魅力あふれる「南千住」の街。

荒川区の「南千住」は、隅田川のほとりに広がるのんびりとした雰囲気の街。近年では駅前を中心に再開発が進み、より便利で暮らしやすいエリアへと進化している。ファミリー層が多いこともあり、街の治安は良好で、女性がひとりで暮らすにも安心だ。ショッピングモールやマンションなど新しい建物が増える一方で、歴史ある寺社やレトロな飲食店も豊富。街歩きをしていると、荒川区らしい下町風情が随所に感じられる。南千住は墨田区と台東区に接しており、東京スカイツリーや浅草寺、上野動物園など、区外の人気スポットも身近にある。

住みやすい街と呼ばれる所以は、アクセスの良さにあり。

南千住駅には、JR常磐線・上野東京ライン、東京メトロ日比谷線、つくばエクスプレス線が乗り入れている。上野東京ラインを利用すれば、東京駅まで乗換なしでアクセス可能。都心部へ行くことが多いなら、充分にメリットを享受できる。さらに日比谷線やつくばエクスプレス線を利用できるため、移動の幅がぐんと広がる。

ショッピングモールやホームセンターなど便利な施設が充実していることも特長。南千住駅の東側は、「LaLaテラス南千住」「Bivi南千住」「ロイヤルホームセンター」といった施設や高層マンションが立ち並ぶエリア。飲食店やスーパー、100円ショップといった便利な店舗がひとところに集まっている。一方で西側には昔ながらの住宅や個人店が多く、下町らしさが感じられる。南千住の街は、自然が身近にあることも魅力。隅田川に沿って広がる「汐入公園」は、川沿いの遊歩道や展望広場、大きな芝生広場などを備えている。夏には隅田川花火大会を観覧できる穴場スポットだ。川沿いの街特有の、のんびりとした空気が心地良い。

南千住で暮らすなら見逃せない、老舗の味を堪能。

南千住エリアには、レトロな雰囲気に心がくすぐられる飲食店がいっぱい。パン屋、喫茶店、居酒屋など、古くから地元民に愛されるお店が揃っている。南千住駅から徒歩で約5分の「オンリー」は、“魔性の味”を味わえる喫茶店。住宅街にあるこのお店は、ご近所さんの憩いの場。常連客だけでなく、おいしいコーヒーとふかふかのホットケーキを求めて訪れる喫茶店ファンも多いのだとか。昔懐かしい昭和の雰囲気に浸りながら、心地いい時間を過ごせる。

コッペパンサンドで有名な「元祖 青木屋」は、行列必至の人気店。昭和32年の創業以来、60年以上にわたって南千住で愛され続ける名店だ。時には数十分待つほどの行列ができ、お昼時に売り切れてしまうことも。元祖 青木屋のコッペパンサンドは、シンプルさとボリューミーさが特徴。大きなコッペパンにコロッケやハムカツ、メンチカツが挟まれており、手に持つとずっしりと重い。たびたびメディアに取り上げられている有名店なので、南千住で暮らすなら一度は訪れてみて。

「奥の細道」矢立初めの地。

実は南千住には、江戸時代の歴史や文化を色濃く残すスポットが数多くある。特に松尾芭蕉が「奥の細道」に旅立った地として有名であり、南千住駅前には松尾芭蕉の銅像があったり、千住大橋のすぐ近くには「奥の細道 矢立初めの地」の記念碑が立てられていたりと、地域との繋がりの深さがうかがえる。また、南千住駅のすぐそばには、かつて「小塚原刑場」が存在した。現在はその跡地に「首切り地蔵」が祀られているほか、「小塚原回向院」には吉田松陰や橋本左内など、安政の大獄で処刑された幕末の志士たちの墓所が現存している。

千住大橋の近くにある「素盞雄神社(すさのおじんじゃ)」は、795年に創建されたと伝えられている。創建以来1200年以上にもわたってこの地を見守ってきた神社はおごそかで清らかな空気を持ち、パワースポットとしても人気が高い。御祭神であるスサノオノミコトは厄除けのご利益などがあり、身にかかる災いを退けてくれるのだそう。2月下旬頃からは境内に桃の花が咲き始め、「桃まつり」が開催されるなど、四季折々の風景が楽しめることも魅力。アットホームな雰囲気があって住みやすく、歴史に残る名所を数多く残す南千住エリア。ディープな魅力を持つこの街を、知れば知るほど好きになるに違いない。