東急東横線と東京メトロ日比谷線が乗り入れ、接続駅になっている「中目黒」。目黒区役所や社会保険事務所、総合庁舎があり、目黒区の中心的な駅でもある。有名な落語の演目である「目黒のさんま」の舞台として知られ、かつては将軍の鷹狩の場であった由緒正しいセレブエリアだ。ゆるやかに流れる目黒川の川沿いには、約3.8キロの距離に800本を超えるソメイヨシノが植えられており、桜の開花時期には圧巻の風景が広がる。春は夜桜ライトアップ、冬は桜色のLED球をあしらった「冬の桜」イルミネーションを開催。見ごたえのある花見スポットとして人気を博し、毎年とても多くの観光客が押し寄せる。また目黒エリアは、閑静な住宅街でもありながら東京のどこへ行くにもアクセスがしやすく、トレンドの発信地でもある。セレブリティ層が好む土地柄から芸能事務所なども多数あり、芸能人が多く住む街でもある。そのため東横線沿線内で昔からとても人気が高く、家賃相場も高め。半面、築何十年のリーズナブルなアパートも多いため一人暮らし物件がわりと探しやすい。「中目黒に暮らす」というステイタスは計り知れない価値を持つため、この街の住民になる目標を立てるのも楽しい人生設計となる。
東急東横線で急行なら渋谷まで一区間。横浜方面にも気軽に出られ、日比谷線なら恵比寿駅がすぐ隣。中目黒は、住環境が良いだけでなく都心へのアクセスも抜群の立地。駅を出るとすぐ目の前に山手通りがあり、通り沿いには生活に必要な店舗がすべて揃っている。駅周辺にはいつくものスーパーがあり、夜遅くまで営業しているため日々の生活に必要な食料品等の買い物にも便利。商店街が複数あるうえ個性的なお店が集まっているため、オシャレでセンスのある街として人気だ。東横線の高架下には“SHARE(シェア)”をコンセプトに作られた「中目黒高架下」が。全長約700mに渡る高架橋というひとつ屋根の下をさまざまな店舗がシェアし、「中目黒らしい街の楽しみ方」ができる新しい商店街のカタチを目指している。 各店舗が各々の外装デザインで空間演出している。目黒川沿いにはお洒落なカフェやセレクトショップ、アパレルブランドのショップなどがほどよい間隔で並び、昔懐かしい大衆居酒屋まである。この街には、身を置くだけでかっこよく決まるスポットがとても多い。いずれも内面までレベルアップするような場所だけに、世代を超えた人々から愛されている。
中目黒には複合ショップがとても多い。駅前には「洗練された空間と選りすぐりの品を提案」をテーマにしたカフェ併用の書店があり、トークイベント、フェア、展示会なども開催。セレクトショップ1LDKが運営するカフェレストランの店内にはブックコーナーやインテリア雑貨があり、ヨーロッパの田舎暮らしがテーマの路地裏一軒家カフェではオリジナル一点もののレディス・メンズ服や雑貨ショップも併設。そのスタイルやテーマも実にさまざまだ。さらに中目黒にはアンティークショップも多く、1800~1930年の家具や古着、ボタンパーツやフレームなどライフスタイルをトータルで提案するヴィンテージショップ、アメリカンカルチャーを楽しめるセレクト古着の専門店、国境や様式を超えたアイテムを扱うインテリアセレクトショップなど、個性を生かした店舗がずらり。デイリーフーズの店も豊富で、良質な野菜にフューチャーしたカフェ、手のひらサイズのかわいいパンが買える店、化学調味料を一切使わず手作りの京都のおばんざいの店など、いずれもこだわりのレベルが非常に高い。気取ったトレンドだけではなく、日常生活で気楽に触れられるカルチャーのなんと豊富なことか。あちこちのショップへ出向くたび新しい発見と感動の連続で、この街のトレンド発信力と懐の深さを感じられる。
中目黒のシンボルといえば、なんといっても駅東側に流れる「目黒川」。桜並木を追って歩いていけばウォーキングだけでなくお洒落なウィンドウショッピングもできるので、家族からカップルまで幅広い年齢層が楽しめる。川沿いを五反田方面へと歩くと、「目黒区民センター」がある。ここには図書館や美術館をはじめ、体育館やトレーニングルーム、屋内温水プールもあるので、読書や美術鑑賞だけでなく集中して体を動かしたい時に重宝する施設だ。中目黒駅から徒歩15分ほどで行ける「西郷山公園」も、散策におすすめ。眺望の良い丘の上にあり、中目黒はもちろん目黒や品川方面も見渡せる素晴らしいロケーション。公園入口にはカフェがあり、休日散歩にも持ってこい。春には桜の花見もでき、公園内にはタケノコが生えるなど都心にあって自然の残る最高に気持ちの良い公園だ。公園最寄りの「西郷橋」停留所からは循環バス・東急トランセで代官山や渋谷へ出られるので、バスと徒歩を使った散策もちょっとした旅気分で楽しい。中目黒はどこをとっても絵になるフォトジェニックな街だから、四季折々の風景を見にでかけるだけで大きな達成感と充実感が得られる。実際にこの街に住んでみれば、その感覚はきっともっと大きくなることだろう。
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