情緒あふれる商店街と再開発の利便性が融合した「武蔵小山」の街

品川アドレスという都心立地でありながら、昔ながらの商店街や温泉など情緒を感じられるスポットも多く、親しみやすい武蔵小山。複数の再開発が行われ、駅周辺には新しい高いビルがそびえ立つが、一歩離れると歴史と活気があふれる名物商店街が続く。さらに品川区から目黒区に渡り広がる「林試の森公園」は、都会とは思えないほど広大な公園で、気軽に森林浴が楽しめる。駅西口側にある「かむろ坂」は、春になると桜の名所として賑わい、都会ながら自然の豊かさを十分に感じることができる。

一人暮らしに足りないものがない街



東急目黒線で目黒駅から4分というアクセス至便でありながら、駅前に多くの商業施設が存在し、一人暮らしをする上で足りないものがないと言っていいほど充実している。駅直結の「etomo」には東急ストア、無印良品、フィットネスクラブが入り、駅前の「パークシティ武蔵小山THE MALL」にはスターバックスやドトールなどのカフェと共に、歯科や眼科などのクリニックも集まっている。



また近隣には大型のスーパーが「オオゼキ」「業務スーパー」「ライフ」と3店舗もそろっていて、ニトリ、カルディ、ダイソー、セリア、外食チェーンはほぼ全てあるのではなかろうか。また駅の東口にも西口にもそれぞれ商店街が存在し、個人経営の八百屋・精肉店・鮮魚店・リサイクルショップなどがいくつもあり、一人暮らし初心者でも安心して生活が送れる。

街のシンボルといえるアーケード商店街



武蔵小山といえば、何といっても東口駅前から続く「武蔵小山商店街パルム」。
1956年に開業した日本初の大型アーケード街で、車は通行禁止、自転車も押して歩くルールになっていて、雨でも傘ナシで安心安全に買い物ができる。
東京で最も長い全長800mのアーケードには、食料品店・雑貨店・喫茶店・花屋などチェーン店から個人店までバラエティ豊かな約230店舗が並ぶ。



アーケードを歩いていくと朝から元気な声が聞こえてくる「魚河岸 中與商店」がある。入り口からずらりと様々な種類豊富な鮮魚が並び、その場でリクエストに合わせて捌いてくれる。一人暮らしにはありがたい寿司や魚の惣菜も豊富で、自炊派はもちろん中食派にも便利な鮮魚店だ。近所の保育園の子ども達が店長に絵やお手紙を持って遊びに来ていて、地元密着で街に愛される魚河岸なのがよく分かった。



さらにパルムを進んでいくと老舗の家具店「家具のウスイ」の個性的なディスプレイが見えてくる。アンティークTOYのようなソファーやトランクを改造したキャビネットなど、古き良きものと新しきをミックスしたオリジナルの家具が並ぶ。別注加工やフルオーダーも得意で、「もうちょっとこうしたい」という希望を叶えてくれる。店長のきめ細やかな接客は、ネットショップでは実現できないアットホームな街にある家具屋だからこそできるサービスだ。





そのままアーケード街の一番奥まで行くと、知る人ぞ知る創業九十年以上の焼鳥屋「鳥勇」が店を構える。初代の味そのままの秘伝のタレが人気で、テレビなどでも度々取材される有名店だ。 香ばしいタレの香りが漂い、11時半のオープンからお客さんが続々やってくる。立ち食いの場合は、お皿をもらってその場に並んでいる焼き鳥を選んで、自分でタレをつけて食べる!お勘定はすべて後払いというシステム。全品1本190円だが、1本で3つの部位が楽しめるミックス(砂肝、レバー、皮)が断然おすすめだ!

おしゃれな雰囲気でとびきり美味しいを楽しむ





武蔵小山駅東口に戻り、ロータリーから大通り沿いに3分ほど歩くと、こぢんまりとした佇まいの「nemo bakery&café」が現れる。扉を開けるとパンのいい香りとともに、ずらりと70種ほどのパンが出迎えてくれる。バケットやクロワッサン、お菓子みたいな甘いパイや具沢山のサンドイッチまで、そのラインナップは圧倒的!アンティーク調のインテリアと暖色の明かりが落ち着く店内では、イートインも可能。迷いに迷い選んだのは、天然酵母で作られたパイがサクサクの「シェフの想い出」。ドリンクと合わせていただけば、モーニングにもランチにもぴったりの使い勝手抜群のベーカリーだ。





商店街の賑わいから一本住宅街に入った場所にあるのが、隠れ家のようなレストラン「Eme /エメ」。訪れた金曜日のランチタイムは、予約も含めてオープンまもなく満席に。シェフ自ら世界中を廻って集めて来たという家具やアンティークのグラスや食器に囲まれ、フランスのメゾンに来たような雰囲気に浸る。
フレンチ・バスク郷土料理と400種を越えるワインが特徴なだけあり、ランチでもどのテーブルにもワイングラスがサーブされている。本日のおまかせランチプレートのメインは、鹿のモモ肉の煮込み。それに辛口の白ワインにバラとハイビスカスを漬け込んだ、Eme特製ハーブワインを合わせる。オーナーシェフの優しい人柄と美味しいもので、ゆったりとした旅するような時間を堪能させてもらった。



食後の散歩がてら、さらにアーケードを離れ北の方へ進むと「Amameria Espresso」が見えてくる。マンションの1階に位置し、テイクアウトもイートインもできるコーヒーショップだ。「スペシャリティコーヒー」の豆だけを扱い、アマメリアならではの味を追求して日々の焙煎を行うこだわりぶり。打ちっ放しコンクリートの壁と木の温もりがある店内では、常連さん達が楽しそうに店員さんと会話をしている。テイクアウトしたカフェラテは、ミルクとコーヒー豆の甘さが際立つほっこりした仕上がり。食後であるにも関わらず、ペロリと飲めてしまう一杯だった。



平日の午後から大変な賑わいを見せていたスポットがもう一つある。それが「武蔵小山温泉・清水湯」だ。大正13年に初代が銭湯を開業し、その後二代目が温泉を掘り、現在は三代目が守り継ぐ歴史ある温泉。お湯はトロッとした「黒湯」と「黄金の湯」の2種類の天然温泉で、気持ちのよい露天風呂とサウナもある。料金も550円とリーズナブルで、年配の常連さんから海外の方まで、幅広い方が気軽に日帰り温泉気分を味わっている。

都会の利便性・おしゃれ感と下町のような親しみやすさ。
そのどちらも併せ持った「武蔵小山」は、一人暮らしにもってこいの街だ。