「毎月、給料日前になると金欠で厳しい!」という人と、貯蓄ができる人の違いはどこにあるのだろうか。
今回は、お金がない人に共通して見られる傾向と、金欠から脱するために実行したい4つの行動を紹介する。収入が少ないと嘆く前に、支出状況を見直してみることで、改善策が見つかるかもしれない。
まずは、お金がない人によくある5つの特徴を紹介する。これらの特徴にあてはまる人は、現在、金欠と感じているか、将来そのように感じる可能性が高い「金欠予備軍」といえるだろう。
自分の給料日は、多くの人が把握しているだろう。では、家賃や光熱費、年払いの保険料や税金を、いつ、いくら支払わなければならないかすぐに言えるだろうか。
今月いくら入ってきて、いくら出ていくか、お金の流れを正確に把握できていなければ、収入以上に支出が多い事態になりかねない。「引き落としは来月だから」と、気軽にクレジットカードを使う癖がある人は、特に注意が必要だ。
浪費というのは、いわゆる無駄遣いのこと。折りたたみ傘を持たずに外出し、出先でビニール傘を買ったり、自分へのご褒美と称して毎日のようにコンビニスイーツやカフェのドリンクを買ったりしていないだろうか。
数百円程度の無駄遣いでも、積み重なるとかなりの金額になる。1日500円の浪費は、1ヵ月で約1万5,000円、年間で18万円ほどの無駄遣いになってしまう。ちょこちょこと浪費をしているかもしれないという人は、一定期間レシートを貯めて、金額を合計してみよう。
「口コミで高評価だった商品をインターネットで購入したが、結局ほとんど使わなかった」という経験はないだろうか。
また、「周りが買っているから」と、たいして欲しくない物を買ったことはないだろうか。新作や限定品を見かけると、思わず手が伸びる人もいるだろう。
お金を使うのは楽しいが、勢いでお金を使った結果、金欠に陥るようでは問題がある。自分にとって本当に実のある支出か、考えてから財布を取り出すようにしたい。
クレジットカードは、2回払いまでなら手数料がかからず、ポイントを貯めることもできる便利なもの。しかし、むやみに利用すると、後で請求額に驚くことになる。
クレジットカード決済は、あくまでも支払いタイミングをずらして物を買っているだけで、お金がなくても物が買える魔法の決済方法というわけではない。
お金が足りなければクレジットカードで払うという考え方は、非常に危険といえるだろう。
友人、知人との会食や飲み会は楽しいものだが、回数が重なれば、それだけお金がかかる。
もちろん、友人と久しぶりに会うのに食事代を出し渋ったり、結婚式のご祝儀を節約したりするのはおすすめできない。しかし、連日飲み歩いたり、頻繁に人にごちそうしたりすると、お金はすぐになくなってしまう。
「今月使える交際費は◯◯円」と予算を決め、メリハリをつけた支出を意識したい。
実際にはお金を持っているのに、考え方がネガティブすぎて「お金がない」という不安にかられる人もいる。また、投資や貯金をしすぎて、普段の生活に使うお金が足りなくなってしまうこともある。
保有資産を冷静に見つめ直し、貯金と生活費の適度なバランスを考えよう。
お金がないと、現金で支払うことができずにクレジットカードを使い、クレジットカードを使ったことで翌月の支払いが増えて再びお金がなくなる…といった悪循環に陥りやすい。
このような負の連鎖から抜け出すためにも、次の4つのステップを実行してみよう。
まずは、現在の生活にいくらかかっているか把握することから始めたい。この時点では、節約を意識する必要はない。これまでどおりの生活で、支出額がいくらになるか計算してみよう。
このとき、「生活費は20万円」などとざっくり計算するのではなく、費目を細かく設定してほしい。面倒に感じるかもしれないが、家計管理アプリなどを活用しながら、費目ごとの支出を確認していこう。
生活費をどのように細分化するかは家庭によって異なるが、おおよそ以下のように分類できる。
<生活費の内訳>
・家賃
・水道光熱費
・通信費(携帯電話料金、インターネット使用料)
・食費
・日用品費
・交際費
・娯楽費
・交通費
・その他
通勤に使うスーツなどの服飾費をどこに入れるのかといった疑問が生じた場合は、自分でルールを決めて構わない。ただし、支出を毎月記録していく場合、一度決めたルールを最後まで守るようにしよう。
次に、ステップ1で書き出した金額をチェックしてみよう。支出額が多すぎる費目はないだろうか。自分の支出傾向を知り、どこを削減すべきか意識することで、金欠脱出につながるはずだ。
併せて、これまでのクレジットカードの明細を確認することもおすすめする。請求額だけ見て、明細を確認しない人も多いが、クレジットカード払いが「無駄遣い」や「なんとなく買い」の温床になっていることもある。
よくあるのが、サブスクリプションサービスに登録したまま放置して、無駄な支払いを続けていたというケース。利用していないのに支払っているサービスがないかどうかもチェックしよう。
自分の支出と無駄遣いの傾向がわかったら、自覚したお金の使い方ができるように支出をコントロールしていこう。
1ヵ月の支出をもとに生活費の予算を決め、「使っていいお金」を費目ごとに分けてそれぞれ封筒に入れるなど、使えるお金を可視化するのがおすすめだ。
また、クレジットカードで支払いをしたときは、その分のお金をすぐ口座に入金しよう。「クレジットカードで払ったからお金が減っていない」という状況を作らないことが大切だ。
費目ごとに細かく管理をするのが苦手という人は、「1週間1万円」など、期間を短く区切って支出額をコントロールしてもいい。ただし、この場合は通常の予算以外に、交際費や医療費など、臨時支出用の費用を別途用意しておいたほうがいいだろう。
支出のコントロールと併せて行いたいのが、先取り貯金だ。給料から一定額を決めて最初に貯金してしまえば、残りのお金でやりくりする習慣がつきやすい。
先取り貯金は、引き出しにくい定期預金や会社の財形制度などを活用して行うのがおすすめだ。
給与天引きで自動的に貯まる!?財形貯蓄のメリット・デメリットとは?
同じ給料をもらっていても、毎月金欠になる人もいれば、堅実に貯金できる人もいる。金欠を脱するためには、お金の使い方や管理方法を見直し、貯金できるシステムを作ることが大切だ。
最初は面倒に感じるかもしれないが、お金と向き合って計画的に使う習慣ができれば、結果がついてくる。早速、今月から行動に移そう。
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