一人暮らしの長期不在前にすべきことは?
防犯面や衛生面の対策を解説

一人暮らしの人が出張や旅行、帰省などで1週間以上家を空ける際、さまざまな対策が必要となる。
長期滞在前に準備すべきことは、「防犯面」と「衛生・安全面」の2つに大きく分けられる。それぞれ具体的にどのようなことをしておきたいのか、ほかに注意したい点と併せて見ていこう。

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一人暮らしの長期不在時に防犯面で注意すべきこと

一人暮らしの長期不在では、家を空けているあいだに空き巣に入られないための対策が必要となる。ここでは、5つのポイントに分けて見ていこう。

郵便物が溜まらないための対策をする

長期不在中、郵便物がポストに溜まってしまうと長く家を空けていると周囲に知られてしまい、空き巣に入られるリスクも高くなる。
長期不在中であると知られないように、家を空ける前に対策をする必要がある。なお、郵便局では、不在期間が30日以内かどうかで対応が変わるため注意したい。

・不在期間が30日以内の場合
不在期間が30日以内であれば、郵便局に不在届を提出しよう。届出期間の終了後に配達してもらえる。

・不在期間が30日を超える場合
不在期間が30日を超える場合は、転居届を提出するのがおすすめだ。転送先は、長期不在時の滞在先が1ヵ所であれば、その滞在先に転送してもらうと良い。もしくは、家族などの住居を転送先とするのもひとつの方法だ。

なお、郵便局へ届出をせずに、家族や友人に郵便物の回収を依頼するという方法もある。
郵便物と併せて、新聞の配達についても停止を依頼するのを忘れないようにしたい。

固定電話がある場合は留守電メッセージを変更する

自宅に固定電話がある場合、留守電メッセージは不在をにおわせないものに変更しておこう。
「ただ今、電話に出ることができません」「ただ今、手が離せません」など、家を空けているわけではないと伝わるメッセージが望ましい。
また、携帯電話への転送サービスを利用するのもおすすめだ。

カーテンを閉めておく

家を空けているあいだは、外から中の様子を覗くことができないように、カーテンをきちんと閉めておこう。また、カーテンが閉まっていても、夜間に照明がついていないと不在を疑われてしまいやすい。

そこでおすすめなのが、自動で点灯と消灯ができるタイマー式の照明だ。不在時でも設定した時間に、自動的に電気がつくため、不在時も在宅を装えるようになる。長期不在中ずっと電気をつけておくよりも、電気代も抑えられるだろう。

貴重品をなるべく置いていかない

長期不在中に万が一空き巣に入られても被害を抑えるため、下記のような貴重品はなるべく家に置いておかないように注意したい。

<長期不在時に気をつけたい主な貴重品>
・家の鍵
・車の鍵
・現金、財布
・クレジットカード
・通帳
・印章
・運転免許証
・健康保険証
・マイナンバーカード
・パスポート
・年金手帳

持っていくことが難しかったり、預けられるあてがなかったりする場合は、見つかりにくい所に厳重に保管しよう。

長期不在についてSNSに投稿しない

不特定多数の人が閲覧できるSNSに長期不在がわかる内容を投稿すると、空き巣に入られるリスクが高くなってしまう。
どうしても投稿したい場合は、親しい友人や家族のみなど公開範囲を限定したほうがいいだろう。

一人暮らしの長期不在時に衛生・安全面で注意すべきこと

長期不在時に気をつけるべきは防犯面だけではない。続いて、一人暮らしの長期不在時に衛生・安全面で対策しておきたいことを見ていこう。

部屋のにおい対策をする

長期不在中は家が密室となるため、食べ物やゴミが腐ったり、湿気によってカビが生えたりしてしまいやすい。下記のような方法でにおい対策をしておこう。

<長期不在時のにおい対策>
・ゴミは室内に置かず、前日までにすべて出す
・排水口に蓋をする
・冷蔵庫内を整理して、腐る可能性のあるものは処分する
・クローゼットや押入れなどは扉を開けて通気性を良くしておく

ガス

長期不在時には、ガスの扱いにも注意したい。ガス漏れ事故を防ぐためにも、前日までに解約(閉栓)の手続きをしておくことが望ましい。

電気

長期不在中も電化製品のコンセントが入ったままだと待機電力が発生し、電気代もかかってしまう。コンセントを抜いたりブレーカーを落としたりして、無駄な電力の発生を防ぐことが大切だ。

なお、冷蔵庫は残り物を処分してからコンセントを抜くかブレーカーを落とすようにしよう。ただし、庫内が再び冷えるには、半日から1日かかることは覚えておきたい。

水道

長期不在中に水漏れが発生すると、高額な水道料金が請求される可能性がある。前日までに利用停止手続きをしておけば水漏れの心配もなく、基本料金の節約にもなるだろう。
なお、不在期間が一年以上と長い場合は水道管が痛んだりさびたりするおそれがあるため、中止届を提出することが望ましい。

一人暮らしの長期不在時におけるその他の注意点

防犯面、衛生・安全面のほかにも、安心して一人暮らしの家を長期間空けるためにしておきたいことがある。
不在期間が長い場合は特に管理会社や家族、親しい友人にも共有しておき、いざというときに速やかに対処できるようにしよう。

物件の管理会社に長期不在を伝えておく

賃貸物件の管理会社には、あらかじめ長期間家を空ける旨を帰宅する時期と併せて連絡しておこう。
長期不在となることを共有しておけば、もし不在時にトラブルなどが発生した場合も、管理会社からすぐに連絡をもらうことができるためだ。

家族や友人へ定期的な様子見を依頼する

近くに家族や友人などが住んでいる場合は、長期間家を空けることを伝えておきたい。可能であれば、防犯のためにもチラシや手紙の回収と併せて、たまに家の様子を見てもらうと安心だ。

一人暮らしの長期不在の準備は、スケジュールに余裕を持って始めよう

今回紹介したように、一人暮らしの家を長期間空ける場合はさまざまな手続きや作業が必要だ。まずは家を出るまでにすべきことをリストアップして、前日までに忘れず対策しておきたい。
家族や友人などに協力してほしい場合はスケジュールに余裕を持って依頼し、不在中も安心して過ごせるようにしよう。

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