近年、じわじわと人気を集めているイギリス風インテリアは、アンティーク家具やカントリー調のインテリアを用いた重厚感あるクラシックな雰囲気が特徴的。アイテム選びやコーディネート次第で、英国風の高級感ある部屋に演出することができる。
本記事では、イギリス風インテリアの特徴や、自分の部屋に取り入れるためのポイントを見ていこう。
イギリスには、ものを長く大切に使うという文化が根付いており、ナチュラルさを重んじるスタイルが主流となっている。多少値が張るとしても質の高いものを選び、メンテナンスしながら長年使っていくことで、経年変化を楽しみながらおしゃれな部屋づくりができるだろう。
イギリス風インテリアは、下記のようなキーワードにあてはまるアイテムを使ったスタイルだ。
<イギリス風インテリアを作る主なキーワード>
・アンティーク
・クラシック
・カントリー
・モダン
・木製
・ビューロー
・チェスターフィールド
ビューローとは、書き机と引き出しを組み合わせたような家具をさす。また、チェスターフィールドとは、イギリス発祥のソファで、ひじ掛け部分や背もたれに鋲打ちが施された重厚なデザインのものだ。
このような要素を持つ家具やインテリアでコーディネートすることで、英国らしい重厚でクラシカルな雰囲気を演出できる。
イギリス風インテリアは、当然のことながら、イギリスの文化の影響を大きく受けている。ここでは、主なインテリア別に、イギリス風インテリアの部屋にするための選び方を見ていこう。
机や椅子は、重厚感でクラシカルな雰囲気を演出するためにも濃いブラウンのものを選びたい。猫脚家具や彫刻が施されたアイテムも、一気に英国らしいムードにしてくれる。
なお、重厚感を抑えて温かみやナチュラルさを重視したい場合は、オーク材やパイン材などを使った明るい茶のアイテムを選び、カントリースタイルを目指すといいだろう。
モダンさを求めるのであれば、さらに淡い色の家具やデザイン家具を取り入れるのもおすすめだ。
部屋の広さに余裕があれば、アンティークソファやスツール、オットマンなども置くと、よりイギリスらしさを演出することができる。
照明は、ほかのインテリアを邪魔せず、温かみのある雰囲気を演出できるものを選ぼう。
イギリス風インテリアでは、下記のようなタイプの照明が人気だ。求める部屋の雰囲気やほかのインテリアとの相性を踏まえて選びたい。
<イギリス風インテリアを作る主な照明>
・シェード付きテーブルランプ
・華やかさを演出するシャンデリア
・宮殿のような雰囲気のブラケット照明
暗い部屋を明るく見せるテクニックとは?インテリアと照明の選び方
カーテンやラグなどの視界に入る面積が大きいファブリック類も、部屋の雰囲気を大きく左右する。
カーテンは重厚感を演出できる、厚手かつブラウンやグリーン、ブルーなどの落ち着いた色のものを選びたい。
なお、英国らしさを全面に出すなら柄にもこだわりたいが、大柄のカーテンは部屋の空間に圧迫感を出してしまうこともある。そのため、シンプルでスタイリッシュな空間にしたい場合は、無地のカーテンがおすすめだ。
ラグもカーテンと同様に、重厚感を意識すると英国らしい雰囲気に。柄の再現性が高いウィルトン織やペルシャ絨毯などが人気だ。
ラグの色の選び方は?部屋の印象を変えるラグ選びの基本とポイント
イギリス雑貨も積極的に取り入れれば、よりムードを高めることができるだろう。
アンティークのトランクやフォトフレーム、ユニオンジャック柄のクッションカバーなどがおすすめだ。
イギリス風インテリアを取り入れた部屋のコーディネートでは、色、柄、素材の3つの要素を意識することが大切だ。それぞれのコーディネートのポイントを見ていこう。
配色においては、重厚感やクラシックなムードを演出できるように、少しくすんだ赤や黄、オレンジ、緑、青などを取り入れたい。特にロイヤルブルーと呼ばれる深い青は、落ち着きある高級感を持つため人気が高い。
また、クラシックな雰囲気を和らげたい場合は、トーンを上げて明るい色を選ぶとカントリー調に近づけることができる。
現代的なモダンブリティッシュスタイルを目指すのであれば、白やグレー、ベージュなどの淡い色を多めに取り入れると洗練された印象となり、英国風のインテリアや雑貨などを際立たせられるだろう。
インテリアの色はどう決める?部屋のカラーコーディネートのポイント
カーテンやラグ、クッションカバーなどのファブリック類の柄は、下記のように部屋のテイストに合わせて選びたい。
<部屋のイメージに合うファブリックの柄>
・重厚感を出したい:植物柄やパターン化した模様が並ぶダマスク柄
・カントリー調にしたい:植物柄や花柄、温かみのあるチェック柄
・モダンブリティッシュスタイルにしたい:ストライプなど主張が控えめな柄(タータンチェックでトラッドな雰囲気を取り入れるスタイルもおすすめ)
なお、日本はイギリスに比べて天井が低めな住宅も多いため、主張の強い柄の占める面積が大きいと、圧迫感が出て部屋が狭く感じられる可能性がある。
天井が低い、または狭い部屋では主張の強い柄は控える、淡い色を選ぶなどして圧迫感を抑えよう。
イギリス風インテリアでは、天然木を使ったアイテムを積極的に取り入れたい。木製かつアンティーク加工も施されたアイテムを取り入れると、よりイギリスらしい格式の高さを演出できる。
また、ソファは本革を使った、チェスターフィールドソファが人気だ。カーテンやラグなどのファブリック類は、重厚感を演出できる厚みのある素材を選ぼう。
イギリス風インテリアはクラシカルでおしゃれな雰囲気でありながら、落ち着きのある暮らしやすさも兼ね備えたスタイルだ。アイテム選びにもこだわって、ドラマや映画に出てくるような憧れの部屋を目指してみよう。
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