自宅でパソコン作業や読書をするときに使用するデスクライト。デスクライトは機能・デザインともにさまざまな種類の物が登場しているが、用途によって必要な明るさやサイズが異なる。自宅での作業効率を上げるためにも、きちんと目的に合ったデスクライトを選ぶことが大切だ。
必要な性能を押さえつつ、インテリアとしても魅力的な仕事・勉強用デスクライトの選び方を見ていこう。
まずは、デスクライトにあってほしい性能について確認する。
PC作業や勉強、読書などをするときは、部屋の照明に加えて、デスクライトで手元を明るくして目の負担を軽くすることが重要。そこで注目したいのが、デスクライトの照度だ。ライトの照度を表す「lx(ルクス)」を必ず確認しておこう。
一般的なオフィスの照度は、およそ300~750lxといわれている。これを目安に、自宅で仕事や読書をするときに使うデスクライトも、照度が300lx以上の物を選ぼう。
ここで注意したいのが、デスクの天板の反射だ。天板が光を反射すると、明るくなりすぎて目に刺激を与えてしまう。デスクとの組み合わせも考慮して、目に優しい照度のライトを選ぼう。
かつては白熱電球が主流だったデスクライト。しかし、現在は省エネ効果が高いLEDタイプが主流となっており、人気も高い。デスクライトは作業や勉強時に長時間使うことが多いため、LEDタイプから選ぶと良いだろう。
光の色味も、実は作業のしやすさや目への刺激に影響するので慎重に選びたい。
LEDの光の色は、下記の3タイプに大きく分けられる。
・オレンジの色味が強く落ち着いた雰囲気の「電球色」
・青白い光で涼しげな印象の「昼光色」
・電球色と昼光色の中間で自然光に近い「昼白色」
細かい字を読む作業や勉強時には、すっきりとした色味で集中力が高まる昼光色か、自然光に近くどんな用途にもおすすめの昼白色が推奨されている。長時間作業をするならば、目が疲れにくい昼白色がいいだろう。
ただし、室内の照明の明るさによっても最適な色味は変わってくるため、自宅の照明との相性も考慮した上で決めよう。
なお、光の色を5段階調節できるなど、調節機能を備えたデスクライトも登場しているので、使用する時間や場所がその時々で異なる場合はおすすめだ。
デスクライトのサイズは、作業スペースの広さに応じて選びたい。
たくさんの書類を広げたり、デュアルモニターで作業したりしたい場合は、照射面が大きく、広い面積を照らせるサイズが◎。ライト本体のサイズも確認し、置く場所のスペースを確保することも忘れずに。
意外と見落としやすいのが、電源の種類だ。デスクライトの電源には、次の2種類がある。
・ACアダプタータイプ
ACアダプタータイプは、使う場所を固定するならば充電の手間も不要で便利だが、持ち運びたいときはコードが邪魔になりやすく、コンセントに届く位置でないと使えない。
・充電タイプ
充電タイプは持ち運びやすくコンセントの位置の心配もないが、充電時間と使用可能時間は必ず確認しよう。
こちらも使用シーンに応じて、確認してから購入したい。
デスクライト選びでは、その形状に注目することも欠かせない。ここでは、代表的な3つの形状と、その特徴を紹介しよう。
置き型デスクライトはさまざまなデザインの物が登場しており、部屋の雰囲気に合わせて選びやすく、インテリアとしての見た目も注目して選びたい。また、ポータブルタイプならば場所を問わず使いやすく、持ち運びにも便利だ。
ただし、置き型のデスクライトは置くスペースも考慮しなければならないので、大きめの物が欲しい場合は、ある程度広さに余裕のあるデスクが必要となる。
コの字形の締め具をデスクの天板に設置して使うのが、クランプ型のデスクライト。天板に固定するため安定感があり、大きめのアーム型に多く見られる。台座が不要なのでデスクを広く使える、ライトが倒れにくいといったメリットも。
注意したいのが、締め具をしっかり設置するためにも、天板の薄いデスクには設置できない点。また、一度固定すると取り外す手間がかかるため、持ち運びにも不向きだ。
これに似た形で、クリップ型のデスクライトもある。これはデスクの天板をクリップで挟んで使うため、クランプ型より安定感には欠けるが、設置の簡単さ・移動のしやすさは大きなメリットだ。
アームと照明部分を動かして、角度や高さを自由に調節できるアーム型は、手元をピンポイントで照らしたいときなどに小回りが利く点が特徴。小型で軽い物なら台座がついた置き型のタイプもある。
なお、アームが長いタイプや照明部分が大きいタイプは台座に載せると不安定になってしまうため、締め具(クランプ)でデスクに固定するものがほとんどだ。
パソコン作業向けのデスクライトを選ぶ際に注意したいのが、照明の光が天板に反射する現象。デスクライトや部屋の照明の光が反射すると、まぶしさで画面が見えにくくなり、目の疲れや集中力低下の原因となってしまう。
光の反射を軽減しつつベストな明るさの環境にするためには、照度の調節機能を備えた、広配光タイプの大型デスクライトを選ぶようにしよう。デスク全体をそのとき必要な明るさで照らすことで、不快な反射や映り込みを軽減できる。
また、写真や原稿、イラストなどを制作するクリエイターには、デスク全体を真上から照らせる背の高いアームライトがおすすめ。照明部分が広く自在に回転できるタイプなら、さまざまな角度から作品を照らすことも可能だ。
明るさ調節機能や色温度調節機能だけでなく、手をかざすだけでオンオフ操作をできるタイプや人感センサー搭載など、昨今はさまざまな機能を備えた高機能デスクライトが登場している。
毎日使うデスクライトだからこそ、機能性が高くデザインもお気に入りのものを選びたい。組み合わせるデスクや部屋の照明との相性も考慮して、自室にぴったりのデスクライトを探してみよう。
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