ゆったりと穏やかに過ごせそう。自然豊かな「中野富士見町」。

丸の内線が乗り入れる「中野富士見町」は、終点である方南町のひとつ手前に位置する住宅街だ。駅を出るとすぐに神田川が流れており、穏やかな風景が広がる。新宿まで約15分という近さにありながら、都心の喧騒や人混みはなく、のんびりと静かに暮らせるイメージが湧いてくる。丸の内線で東京や大手町、銀座方面にアクセスできるほか、再開発を経てますます利便性の高まる中野駅も身近。落ち着いた暮らしに身を置きながら、都内の各エリアにアクセスしやすく、東京のさまざまな魅力を享受できそうだ。

神田川の流れるノスタルジックな風景。

中野富士見町駅の周辺には大きなショッピングセンターや商店街はないものの、「オオゼキ 杉並和田店」や「マルエツプチ 杉並和田一丁目店」などのスーパーマーケットのほか、「スギ薬局 杉並和田店」もあり、買い物には困らない。道路沿いにコンビニやファストフード店があるので、簡単に食事を済ませるのにも便利だ。ただし、衣類や家電などを扱う店舗はないため、目的によっては近隣エリアまで足を延ばそう。

中野富士見町は治安の良い住宅街で、単身者からファミリー世帯まで幅広い住民が暮らしている。夜になっても車通りがあるため、仕事や学校帰りも不安なく夜道を歩ける。また、駅前からはバスを利用でき、中野駅や永福町方面にもスムーズにアクセス可能。食事に関しては、チェーン系の飲食店が少なく個人店が多いため、外食をするなら近隣駅を利用したほうがベター。たまに外食をする程度なら困らないが、より自炊派に適した環境と言える。

たまに外食するなら、好きなものを好きなだけ。

中野富士見町は住宅が中心となるエリアだが、ラーメンや町中華、洋食、ベーカリーなど、地元住民なじみの飲食店が点在している。特にラーメン店は駅周辺に集中しており、「純手打ち だるま」もそのひとつ。ここのメインは醤油ラーメンで、すっきりとした味わいのスープともちもちの手打ち麺がバランスよく調和している。シンプルな「醤油らーめん」のほか、たくさんの具が乗った「全部のせらーめん」、チャーシューを大きめの角切りにしてご飯に乗せた「チャーシューご飯」など、どれも絶品だ。平日でも昼時には列が出来ている人気店なので、開店時刻を狙うのがおすすめ。

中野富士見町駅から約徒歩3分、交差点の近くにある「boulangerie LEBOIS」は、地元で20年以上愛され続けるベーカリー。パンに使用する具材や調味料は自家製で、誰でも安心して食べられるパンづくりを心がけている。シンプルなバゲットやクロワッサンのほか、記念日などにぴったりなメッセージパンの注文も可能。店先にはイートインスペースがあるので、天気の良い日にはその場で食事することもできる。木漏れ日から差し込む光を感じながら、ゆっくり過ごせるお店だ。

住民同士の距離が近い、和気あいあいとした街。

中野富士見町エリアには公園が多く、過ごしやすい日には住民が思い思いに過ごしている。草地広場と運動広場からなる「中野区立 本五ふれあい公園」は、ランニングやトレーニングをするのにぴったり。とても敷地が広いので、周りを気にせずにのびのびと体を動かせる。新中野駅方面には「杉並区立 和田さくらの坂公園」があり、その名の通り、春には満開の桜を楽しめる。地元を象徴する神田川をはじめ、自然が身近にあることは、中野区全体に共通する魅力だ。

「神明氷川神社」は、中野富士見町の駅から約10分の距離にある。住宅街の中にあり、小学校と隣接しているため、アットホームな雰囲気がただよう神社だ。神社周辺の弥生町と南台の氏神様であり、古くからこの地域に根付いている。初詣や節分、秋の例大祭や七五三参りといった行事の際には多くの住民が訪れ、賑やかなひとときを楽しめる。自然が豊かで穏やかな中野富士見町エリアは、暮らしに落ち着きを求める人にとってぴったりな街。