File No.113Chic A.Yさん work:化粧品会社PR

ピンチをハッピーに変えた、
ヘリンボーンと思いやりの確信。

人は危機的状況に陥ったとき、そっと手を差し伸べて救ってくれた相手のことを決して忘れないだろう。YさんにとってそれがREISMとの出会いであり、自分を救ってくれた恩人と呼べる。

「この物件に引っ越してくる前は、名古屋にあるコスメショップで店員として働いていたんです。元々このショップで取り扱っている商品が好きで、いつか本社で企画として働けたら良いなと思っていたところに、本社勤務への異動の辞令があって……」



「年始から東京にある本社で働くことになったんですけど、異動の辞令があったのが11月末。引っ越し期間が1ヵ月しかなくて(笑)。余韻に浸る間もなく引っ越し準備をはじめました。急いで住んでいる部屋の解約手続きをして東京の物件を探しはじめたけど、年末の忙しい時期だし名古屋にいて遠隔での手続きになることもあって、どこも相手をしてくれない……。そんなときに親身になって話を聞いてくれたのがREISMさんでした」

名古屋に住むYさんにとって、HPに載っている写真だけが頼り。場所や内装など、自分の理想とする部屋を探しているときにREISMの物件を見つけたという。

「REISMさんの物件はどの部屋も可愛くて、どれも良いなぁと思っていたんです。その中で、会社に電車で1本で行ける物件があって、それがこのChicでした。すぐに連絡をして、急いで決めなくちゃいけない、遠隔での対応になるってことを伝えたら、担当の方が親身になって話を聞いて対応してくれて。12月末にギリギリ契約が決まって、いらないものをバーっと捨てて1月4日の午後に引っ越しをして、5日の出社にどうにか間に合いました(笑)。あのとき親身になって対応してくれたREISMさんには、もう本当に感謝しかなくて」

初めての東京暮らしで不安いっぱいの中、差し出された優しさがとてもあたたかく有り難かったという。

ジェットコースターのような年末を乗り越え、晴れてChicの住人となったYさん。写真でしか見たことがなかったChicは、Yさんの目にどう映ったのだろう。

「想像以上の可愛さで、逆に驚きました! 写真で見て良いなと思っていたヘリンボーンの床も、コンクリートの白い壁も、所々に使用されている木の感じとか全部が素敵で。時間もなかったので前の家で使っていた家具でとりあえず揃えたんですけど、部屋自体が可愛いから、全然問題なかったです(笑)」



ひとつひとつ丁寧に組まれたヘリンボーンの床、明るく洗練された空間に演出するホワイト塗装の壁、飾り脚が印象的なアンティーク調のキッチン。Chicのシャビーシックな仕様は、Yさんの想像をゆうに超えたそう。

「心配していた点でいうと、この部屋は見せる収納なんですよね。前に住んでいた部屋は隠す収納でどうにか誤魔化してたけど、全部見せなきゃいけないからどうしようと思って(笑)。でも、こんな見せ方したら可愛いなとか色々試してみたら、意外とまとまって。インスタで部屋の紹介をしているんですけど、めちゃくちゃ褒められるんです」

唯一買い足したというデスクの上にはPCのほかに、仕事で使用する資料などをオブジェに見立て、収納とディスプレイを兼ねたスペースに。白い壁にはポストカードを互い違いに貼り、洗練された空間を演出。テーブルの上の小物も、素材に統一感を持たせることでセンスよくまとまっている。床に置かれたアートは、Yさんの作品だという。

「部屋に飾るアートが欲しかったけどめちゃくちゃお金がかかるし、好きな作家さんとかがいるわけじゃなかったから、じゃあ自分で作れば良いかと思って。百均で買ってきたキャンバスに重曹とアクリル絵具を混ぜてそれっぽくしてみました。作品ってほどじゃないんですけど(笑)」

元々、販売員としてキャリアを積み重ねたこともあって、ディスプレイに関しての知識が備わっていたのだろう。そこに、Yさんが持つセンスの良さも相まって、魅せる収納という名のインテリアをつくりあげている。

「引っ越しのときに色々、処分にしたこともあって、持っているものが少なかったからまとまって見えるのかもしれないです。コスメを扱う仕事をして美容アイテムが日に日に増えるので、見せながらいかに収納するかを常に考えてます」



ベッドサイドのテーブルには、Yさんが働くコスメアイテムを中心に彩られている。日常で使うものだからこそ手に届く所に置き、インテリアの一部として見せることで収納を省く。センス良く魅せる技術は、コンパクトな部屋や収納の少ない部屋だけじゃなく、インテリアの参考になる。

「せっかく可愛い部屋に住めることになったので、居心地の良い場所にしたくて。私が住む街は静かで落ちつくので、生活大好き人間からしたらそれも最高で。おかげで、休みの日はほぼ家から出ないです(笑)」

年末の出来ごとがもたらした、心地の良い暮らし。心惹かれたヘリンボーンの床は、あその日の思いやりによって、不安から絶対的な確信に変わった。

“人生が豊かになる”をコンセプトに
人にも自分にもやさしく。

部屋が心地の良い空間となり、家で過ごす時間が増えたというYさん。その中で、ルーティンにしていることがあるという。

「平日は会社に通勤しているので、毎日お弁当を持っていってます。夜は比較的外で食べることが多いので、健康を意識して。作り置きしておけば苦じゃないし、自分の好きな味があるから作る方がいいんですよね」



料理をするときはエプロンをして、気合いを入れるというYさん。ある物でパパッと作りますね〜と言うと、キッチンからたちまち良い香りが漂ってきた。

「和食が好きなので和食を作ることが多いんですけど、得意料理はパスタかなぁ。手の込んだものというより、ある物で作ることが多いんです。料理は気分転換になるし、作る工程が楽しいんですよね。何より食べることが好きなので、全然苦にならないです」



キッチンにも自身が勤めるコスメ会社のアイテムが並ぶ。備え付けのステンレスラックには目的に応じた調理道具が。見せる収納だからこそ、並べ方ひとつで印象が変わる。

「パッケージの可愛いものは、並べて見せるようにしています。私が働くコスメ会社で扱う商品は、オシャレなパッケージのものを多く取り扱っていて。どれも肌にやさしいので、使用感もすごく良いんですよ」

PRの仕事をしているだけあって、商品説明がなんとも上手。コスメをはじめ、雑貨などひとつひとつの魅力が伝わってくる。

「自分が良いと思ったものや美味しいと思ったものは、みんなにおすすめしたいんです。良いものだからこそ独り占めしたくなくて。作り手の想いやブランドの背景を知ると、それをちゃんと伝えたいんですよね。“人生が豊かになる”をコンセプトにして暮らしているので、良いと思ったものは、自分の中だけで完結せずに、たくさんの人に魅力を伝えていきたいんです」

自分だけでなく、たくさんの人の人生を豊かに。PRという仕事は、伝えることの意味や大切さを大事にしているYさんにとって、まさに天職だといえそうだ。





(上)冷蔵庫にもお気に入りのポストカードやステッカーが貼られ、部屋に彩りを与えている。(左下)前に住んでいた部屋から持ってきたという収納棚の上には、自身の会社で取り扱っているサプリメントをはじめ、大好きだというコーヒーが並ぶ。「紅茶も好きなんですけど、どっちかというとコーヒー派で。毎朝コーヒーを飲んでから出勤しています」(右下)ローラーがついたスチールラックには、お皿やカップなどを収納。「常に使う物なので、オープン式のラックに入れています。物が少ないから、見せる収納でもギリ大丈夫かなって(笑)」

空間だけでなく、
言葉選びも生き方も心地良く。

部屋で過ごすことが多いというYさんだが、住んでいるエリアもとても気に入っているという。街散策をすることもよくあるのだとか。

「私が住んでいる場所は静かで過ごしやすいんですけど、駅前はスーパーやドラッグストアなど生活に必要なお店があるし、飲食店も多くて。沿線にもカフェや雑貨屋さんが多いので、美容院に行くついでに寄ることも。最近、美味しい和食を提供してくれる古民家カフェを見つけたので、時間があるときはよく行っています。家だけじゃなく、街も満喫していますね(笑)」



家では、デスクに座って仕事や自己啓発の本を読むそうだが、カフェでは仕事と関係のない本を読んでゆったり過ごしているという。

「気分転換って大事なんですよね。ずっと張り詰めたままだと、うまくいかなくなっちゃう。だから、自分を休める時間も大切にしていて。まとまった休みには、旅行に行ってのんびりしてます」

旅行が趣味だというYさん。そこでも、自分の中のルールがあるのだとか。

「旅行に行くときは、滞在する場所から決めるんです。ホテルでも宿でも、心地の良い空間かどうかが大事で。ここ最近だと、伊豆にある1999っていうホテルがすごく良かったです。海沿いにある古いアパートをリノベーションしたホテルなんですけど、置いている家具も素敵だし、何より目の前に海が広がっていて最高で! 日の出が素敵だって聞いていたので、寝坊しちゃいけないと思ってめちゃくちゃ早く起きました」

滞在する場所は、どんな場所でも心地良いことを大切にしている。だからなのだろう、Yさんが住むChicの部屋も、とても居心地が良い。



「なるべく必要な物だけを置いてごちゃっと見えないようにしています。意識したことといえば、大きな鏡を置いたことかも。部屋が広いわけではないので、鏡に映った部屋分広く見えるかなと思って。壁が白いので、なんとなく広く感じるんです。まぁ錯覚なんですけど(笑)」

ケラケラと笑い、部屋を見渡すYさん。天真爛漫という言葉がぴったりハマるほど屈託なく笑うその姿に、見ているこちらも思わず笑顔になってしまう。

「どんなことも、今日心地よかった思えるようにしたいんです。そのために、できることをやってる感じで。それは仕事も同じで、気持ちよく働くことを意識しています。だからこそ、人にかける言葉選びも気をつけてて。言葉ひとつで気持ちって変わるじゃないですか。嫌な気持ちにならないような言葉を常に使うように心がけています」

真っ直ぐに投げられた言葉は、とても誠実でキラキラ光って見える。きっとYさんの素直な想いが空間までも明るく変えているからだろう。

ひとつの思いやりから始まったこの部屋での暮らし。これからは、Yさんの思いやりを持った行動で、たくさん人を笑顔にし、心地良いを届けるに違いない。



(上)玄関にある棚にはアクセサリーをはじめ、香水やディフューザーが並ぶ。空間を活かした配置がなんとも心地良い。(左右下)洗面横や備え付けの棚にもにも数々の美容アイテムが。「家の至る所にコスメや美容アイテムを置いていて。どんどん増えていくのが唯一の悩みです(笑)」

Text: Tomomi Okudaira
Photograph: Hiroshi Yahata