File No.068Kitchen S.Nさん work:私立高校教師

Kitchenカウンターを中心に広がる豊かなプライベート時間

都内私立高校の地理教師として勤務するNさんが暮らすのは、思う存分に料理を楽しみたい人のためのリノベーションシリーズ、Kitchenだ。実は現在入居しているお部屋の前にもREISMの別のKitchenシリーズに入居していたという。広々としたカウンターを据えたワンルームで生活する醍醐味を聞いた。

「ワンルームでは見ることのない圧倒的に大きなカウンターが魅力的だったんです。以前住んでいたKitchenシリーズから退去したのですが、また住みたくてこの部屋を即決で選びました。僕は料理をする時間が1番好きなので、2口コンロだったりテーブルが手狭だったりするのは嫌だったんです。4口で一人暮らしをできるのはここだけだと思います。スープを温めながら、土鍋でご飯を炊いて、炒め物していると自然と4口使うんですよね。前はカウンターがセパレートタイプでステンレス製だったので、熱いものや汚れをあまり気にせず気をわずに使えたのがよかったです。今はお洒落な雰囲気が良さだと思うので、調味料のディスプレイはカフェのようなイメージです。コーヒー入れたりしても気分が上がります」

一人暮らしで贅沢な広さのカウンターテーブルを使いこなすのは、一見ハードルが高いようにも思われるが慣れてしまえば使い勝手がよく慣れていくとのこと。

「正直、最初は多少もてあましていましたが、学生の頃日本食料理店でキッチンスタッフとして勤務していたアルバイトでカウンターや広めの厨房に立つ機会があったからすぐに慣れました。一人暮らしをするときは自分の手料理と一緒に、という構想があったのでキッチンの広さにはこだわりました」

一人暮らしのワンルームではなかなかお目にかかることのない、4口コンロ。「IHは嫌なんです。やはり、火がついている感じや熱の伝わり方はガスコンロがいいです」とNさん。

「週に4-5回、ほとんど毎日料理をしている」と、少し話を聞くだけでも生活の中で料理時間をいかに大切にしているかが伺える。大学生のときに経験した日本料理店でのキッチンアルバイトでのスキルが今でも確実に役立っているのだとか。

「もともと料理が好きだったことに加えて、プロから勉強したかったので色々学ばせてもらえるお店を探しました。料理を仕事に、とは考えていませんでしたがスキルとして持っていたらおもしろいと思って。魚を捌けるようになったのもアルバイトでの経験によるものです。今は中華料理など、日本食に限らず新しいジャンルに挑戦しています。コンソメをつくったり、以前買って眠らせていた低温調理器を使ってネットで丸ごとの牛タンを買ってから牛タンの料理を作りました。試行錯誤をしながら料理してます。基本的には自分のために料理をしますが、友だちに振る舞うこともあります」



料理を好きになったのは母が料理好きだったため、おいしい料理を食べて育ち自分でも料理を作りたいと思ったことがきっかけ。今は情報共有しながら、互いにいい刺激を与え合う料理好きな友人が増えた。

「仕事から帰ってきた18:00か19:00くらいから料理を始めて1時間かけないくらいで作ります。どうしても忙しいときは料理ができない日ももちろんありますが、コンビニで買う食事が続くと仕事しかしてないなという気持ちになるんですよね。仕事をしてても、平日に楽しみがあったらいいなと思って料理をしている。炊飯器でご飯を炊かないのも同じ理由。土鍋で炊くとおいしいというのはもちろんですが、火の様子をみたり、鍋の様子を気にしたりする過程が世話を焼く感覚で楽しいんです」

食べたいから作るよりは作りたいから作る、そして何より息抜きや生活の彩りとして料理しているのだという。



REISMだから叶えられる、自由で有意義なライフスタイル

ワンルームの使い方は人によって多種多様。Nさんは部屋の真ん中に背の高い棚を持ち込むことと、ベッドの手前にキャビネットを配置したことで生活空間と仕事空間を区切っている。ひと目見ただけでそれぞれの空間用途が分かりながら、きちんと仕切られたメリハリのある間取りを演出している。

「棚を入れてワンルームを書斎エリアと寝室エリアに分けたのですが、この空間の感じが自分でも気に入っています。1年7ヶ月ほどかけて試行錯誤した結果今の空間に落ち着いています。服のラックをクローゼットの前に置くことでまるでウォークインクローゼットのようでもあり、さらに部屋に入ったときやキッチン立つときにベッドへの視界を遮る効果もあって一石二鳥。ベッドの上に出窓、他に大きい窓があるのと書斎側、キッチンにも窓があるので気持ちがいいです」

クローゼットのほとんどを占めるジャケットは半分ほどがオーダーして仕立てたもの。「私服で出勤してもいいけど、気持ちもピシッとして仕事に行くモードになるんですよね」。書斎スペースでは学校のテストを作成するなど事務作業を行いながら、リモート会議もこの空間でこなす。



部屋を見渡すと調理器具や本棚に並んだジャンル豊かな本の次に目に留まるのがキャンプ用品。

「友人と一緒、もしくは一人でキャンプへ行くのも趣味のひとつ。1ヶ月前は友人と日光の山の中へ行きました。大学生のときに友人に誘われたことでキャンプに行き始め、自分のキャンプギアを集め始めてから気づけば7-8年に。テントを立て、友人と自分たちの空間を作り上げる一方で、周りはすごく静かな自然に囲まれているというギャップが生み出す異空間に惹かれました。一人で行くキャンプは時間を忘れて焚き火の炎を眺めたり、キャンプ飯に凝ってみたり、気がすむまで林の中で寝っ転がってみたり、自然の中でじっくりと楽しめるのが良さ。伊豆の山にまた行きたいですね。目の前に駿河湾を臨み、富士山も見える見晴らしの良い山は夜景も綺麗なんです」

休みをとって行くこともあるが、仕事が一日休みだったら休みの前日の夜中に出発し、キャンプ場に向かうことも。到着したらテントをたて、朝と昼の時間をゆっくりすごして夕方ごろ帰宅。非日常を味わいに出かけていく。



「バイクに乗るのも趣味なので、アウトドアな時間を過ごすのが好きですね。バイクは大学一年生のとき、カワサキのものを買いました。今はデザインに一目惚れしたインドのバイクでロイヤルエンフィールドに乗っています。乗り心地もゆったりしてるので気に入っています」

実はREISMのリノベーションされた部屋を借りて住みながら、REISMの2部屋のオーナーでもあるNさん。まさに、自由な賃貸暮らしを体現している。

「自分の家を買うことも考えたのですが、ワンルームだと先の生活スタイルが想像できない今ではないなと。賃貸に住むのが現在の自分にフィットしているんです。不動産投資にはもともと興味があって、REISMさんからオーナーになれるという話を聞いていたので2部屋のオーナーになることを決め、現在は3年目。ハードルを感じなかったわけではないですが、担当の方と話し合って不安を解消していきました。REISMのオーナーになることを選んだのはやはり、自分が住んでいたというのが1番大きいです。最初に住んだKitchenから退去した後オーナーになったのですが、貸す側として会社と信頼関係があって、賃貸管理をしっかりしてるところを実感していたので。REISMさんのサポートが手厚いので、日々大変だと感じることは少ないですよ」

REISMの賃貸に暮らすことでプライベートの時間を自分らしく、そして有効的に。人生プランを含めてライフスタイルを自由自在に楽しんでいる。



Text: Yuzuka Matsumoto
Photograph: Hiroshi Yahata