ー多拠点居住から考える未来の暮らし方ー

「東京+地方」 ー多拠点居住から考える未来の暮らし方ー
増え続ける空き家や移動コストの減少、テクノロジーの進化によって多拠点で家を持ち、暮らす人が少しずつ増えてきました。移動民族だった人類の歴史から紐解けば、複数の場所へ移動しながら暮らすライフスタイルは最も合理的であり、最良の選択と言えるかもしれません。TOKYO REISM NIGHTvol.5では、福井・軽井沢・東京の3拠点で暮らし、ジャーナリストとして多方面で活躍されている佐々木俊尚氏をお招きし、多拠点生活の真実や未来の暮らしについてお話いただきます。
- このイベントは終了しました -
イベント概要
- 日 時
- 2018年5月25日 19:00-21:30
- 開催場所
-
REISM STAND
東京都渋谷区鶯谷町6-6
グリーンハイツ鶯谷 GoogleMaps - 参加費用
5,000円(コース料理、フリードリンク付き)
- 主催
リズム株式会社
講師プロフィール

佐々木俊尚
1961年兵庫県生まれ。ライフスタイルから政治、経済、社会、テクノロジーにいたるまで幅広く取材・執筆している。「家めしこそ、最高のごちそうである。」、「いつもの献立がごちそうになる!新・家めしスタイル」など著書多数。東京・長野・福井の三拠点移動生活中。
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イベント申し込み
【必ずお読みください】
- 食事の提供がございます。アレルギーをお持ちの方は事前にお申し付けください。
- イベント当日に発熱や風邪の症状がある方、体調に不安がある方、気分が優れない方は参加をご遠慮ください。
- 会場近隣に駐車場、駐輪場のご用意がございません。当日は公共交通機関をご利用ください。
- 各会場へご入場の際に検温と手指消毒を実施させていただきます。検温で37.5℃以上の発熱が確認された方は、参加をお断りさせていただきます。
- 本イベント中の映像・静止画を記録し、弊社が運営する公式サイト、SNS、その他広報媒体、ワークショップ講師公式SNS等に掲載する可能性がございます。ご自身の映像・静止画の公開を避けたい場合は、当日に会場の受付スタッフへお声がけください。
- 大型台風の接近やその他自然災害等、または感染症拡大状況等により、開催に支障があると判断した場合、やむを得ずイベントを中止とする場合がございます。
- 会場内外で発生した事故や盗難等は、一切責任を負いかねます。
- 申込後の無断キャンセルはご遠慮ください。
- 当日お時間に間に合わない際は必ずご連絡ください。開始時間を過ぎてもご連絡がない場合、自動キャンセルとさせていただく場合がございます。
- その他お問合わせは下記までご連絡ください。
お問合せ先:pr@re-ism.co.jp
イベント レポート
第5回目の開催となる「TOKYO REISM NIGHT」のテーマは、「東京+地方 -多拠点居住から考える未来の暮らし方-」。当日は、現在も福井・軽井沢・東京の3拠点で暮らし、ジャーナリストとして多方面で活躍されている佐々木俊尚氏を講師としてお招きし、多拠点生活の真実や未来の暮らし、そして、多拠点居住におけるコミュニティ形成について、佐々木さんならではの視点で語っていただきました。
多拠点居住を考えるきっかけになったのは、東日本大震災
福井・軽井沢・東京の3拠点で現在暮らしている佐々木さんが、多拠点居住を考えるきっかけになったのは、2011年3月11日に発生した「東日本大震災」。当時東京を拠点にしていた佐々木さんは、一つの拠点で生活をすることに不安を抱き、福井、そして軽井沢へと居住地点を広げていきました。
昨今、自動運転化技術やクラウドサービスの発展、IoT(Internet of Thing)の加速化によって、どこにいても仕事ができる環境が整備されていることから、多拠点居住のハードルは日々下がっていると佐々木さんは説明。一方で、多拠点居住を始める際のイニシャルコストの高さがあることを指摘していました。
参加者から、多拠点居住先を検討する際のポイントについて聞かれると、「LCC(ローコストキャリア)が就航しているエリアを意識することが大切です。多拠点居住は、どうしても移動コストが発生するため、出来る限り移動コストを削減することが重要です。」と回答。“LCC就航先”という回答に、参加者からは「なるほど!」「移動コストかぁ~」と感嘆の声が上がっていました。
また、多拠点居住の初級編として「週末多拠点生活」を紹介。誰も知らないエリアは基本的にはオススメしないと伝えた上で、「インターネットで気軽にアクセスできる時代だからこそ、ネット検索して情報発信を行っている人を見つけることです。その人は、そのエリアの“ハブとなる人”になりますので、そのような人と繋がることによって、居住先を決めていくこともできるのです。」と、多拠点居住を行っていない参加者の目は、どんどん佐々木さんの言葉に惹かれていく様子でした。
多拠点居住におけるコミュニティは、“360度ではなく、点で付き合う”
実際に3拠点に居住している佐々木さんへ参加者から、居住先でのコミュニティとの付き合い方について質問が及ぶと、「360度ではなく、点で付き合うことが大切です。点で付き合うとは、“ゆるく”付き合うと置き換えることができますが、重要なのは、ヒエラルキー(力関係)を自分の中で作らないことですね。ヒエラルキーが形成されてしまうと、町内会への参加強制やコミュニティにおける人間関係に気を取られてしまいます。」と、多拠点居住を続ける佐々木さんならではの持論を展開。また、一つの所属グループに属するのではなく、出来るだけ自分をフリーハンドの状態であるコミュニティに複数所属することが重要であると、付け加えました。
10年後の暮らしには、仕事移動型のワークスタイル規模は100万人単位へ
クラウドサービスの発展によって、ワークスタイルに変化が起きている現代社会。佐々木さんは、テクノロジーの発展によって、ワークスタイルはもちろんのこと、ライフスタイルも劇的に変化していくと説明。一時期メディアを中心に注目された「ミニマリスト」の誕生も、ライフスタイルが変化している証であるとし、「家の中だけで生活を完結していないスタイル。街全体で生活を成立させている感覚を感じます。東京という街には、荻窪や蔵前、清澄白河など“街で暮らす”という感覚が多く点在していますよね。」と、昨今のライフスタイルが変化している様子を語りました。
10年後の暮らしについて聞かれた佐々木さんは、「これまで以上に仕事しながら移動する人が増えるのではないかと思います。その規模は、10万人単位、100万人単位のマーケット規模が生まれると考えています。新たなに生まれたマーケットへのサービスも今後続々と生まれてくるのではないかと思っています。」と、未来の暮らし方について語っていただきました。
さらに、講義後には、「家めしこそ、最高のごちそうである」などの料理本を多数執筆されているほどの料理好きである佐々木俊尚さんにちなみ、「美味しい家めし」をテーマとしたオリジナル料理が振る舞われました。佐々木さん著書「家めしこそ、最高のごちそうである」にて紹介されている「里芋のコロッケ」や「豚ロース肉の塩麹漬けグリル ゆず胡椒添え」などがテーブルを彩りました。「里芋コロッケ」は、塩のみで下味をつけた里芋本来の味わいを感じることができる味わいで、参加者からは「自宅で作れそう!」といった声が上がりました。佐々木さんも懇親会に加わり、食事とともにこれからの暮らし方について会場全体で意見交換が行われました。